「家ではずっと喋っているのに、外では全然喋らない」
「知らない人に話しかけられると、私の後ろに隠れてしまう」
「公園に行ってもほかの子と遊ぼうとしない」
3歳になっても人見知りが激しいと、
「このままで大丈夫?」
と心配になりますよね。
特に幼稚園への入園が近づいてくると、
「先生と話せるかな」
「お友達を作れるかな」
「ずっと一人だったらどうしよう」
と不安になる方もいるでしょう。
周りの子が元気に、
「こんにちは!」
と言っている姿を見ると、
「どうしてうちの子はできないんだろう」
と比べてしまうこともあります。
でも、人に慣れるまでの時間は子どもによって違います。
無理に人見知りを直そうとするより、
「この子はどんなときなら安心できる?」
と考えてみることが大切です。
この記事では、
・3歳でも人見知りするの?
・人見知りが激しいのはなぜ?
・知らない人の前で固まったらどうする?
・挨拶できないときは?
・幼稚園や保育園で喋らない場合は?
・人見知りはいつまで続く?
・どんな場合に相談したらいい?
といった疑問と、家庭で試したい7つの関わり方を紹介します。
※この記事では、3歳ごろの人見知りに関する一般的な情報を紹介しています。人見知りの程度や人に慣れるまでの時間には個人差があります。特定の場所で話せない状態が続く場合や、本人が強く困っている場合は、園の先生、3歳児健診、かかりつけの小児科、自治体の相談窓口などをご利用ください。
- 3歳でも人見知りするの?
- 3歳の人見知りが激しいのはなぜ?
- ① 無理に挨拶させない
- ② 親の後ろに隠れても無理に前へ出さない
- ③ 「人見知りだから」と子どもの前で決めつけない
- ④ いきなり大人数に入れようとしない
- ⑤ 事前に「誰がいるか」を伝える
- ⑥ 親が自然に人と話す姿を見せる
- ⑦ 小さな「できた」を見つける
- 知らない人に話しかけられると固まる場合は?
- 公園でほかの子と遊ばない場合は?
- 幼稚園・保育園でも人見知りして大丈夫?
- 幼稚園・保育園で全く喋らない場合は?
- 「こんにちは」が言えないときはどうする?
- 「恥ずかしがらないの!」と言わないほうがいい?
- 人見知りを直すために人が多い場所へ連れていくべき?
- 3歳の人見知りはいつまで続く?
- 人見知りと場所見知りは違う?
- 人見知りが激しいのは育て方のせい?
- 人見知りが激しいと発達に問題がある?
- 相談するならどこ?
- 今日から試すならこの3つ
- よくある質問
- まとめ|3歳の激しい人見知りは無理に「直す」より安心できる経験を増やそう
- 参考資料
3歳でも人見知りするの?
人見知りというと、
「赤ちゃんがするもの」
というイメージがあるかもしれません。
確かに、人見知りは赤ちゃんのころから見られることがあります。
成長するにつれて少しずつ落ち着いていく子もいます。
一方で、3歳になっても、
知らない人を見ると隠れる。
話しかけられると固まる。
親から離れられない。
慣れない場所では喋らない。
という子もいます。
人に慣れるまでの時間には個人差があります。
そのため、
「3歳なのに人見知りするのはおかしい」
とすぐに考える必要はありません。
3歳の人見知りが激しいのはなぜ?
同じ3歳でも、
初対面の人にすぐ話しかける子。
少し離れたところから様子を見る子。
親の後ろに隠れる子。
さまざまです。
知らない人や場所に対する警戒心の強さも一人ひとり違います。
例えば初めて行く公園で、
すぐに遊具へ走っていく子もいれば、
しばらくママやパパの近くから周りを見ている子もいます。
後者の子は、
「どんな場所かな?」
「どんな人がいるのかな?」
と確認してから動き始めるタイプなのかもしれません。
すぐに行動しないからといって、
「社会性がない」
「育て方が悪かった」
と決めつける必要はありません。
① 無理に挨拶させない
知らない人から、
「こんにちは!」
と声をかけられたのに、子どもが無言。
そんなとき、
「ほら!こんにちはは?」
「ちゃんと挨拶しなさい!」
と言いたくなることがありますよね。
相手に失礼だと思って、焦ってしまうこともあります。
しかし、緊張して固まっているときに無理に挨拶させようとすると、さらに緊張してしまうことがあります。
そんなときは、大人が代わりに、
「こんにちは」
と挨拶します。
子どもには、
「ママと一緒に言ってみる?」
くらいでも構いません。
言えなければ、
「今日は言えなかった」
で終わりにします。
挨拶を覚えることは大切ですが、
「今すぐ絶対に言わせる」
ことだけを目標にしないようにしましょう。
② 親の後ろに隠れても無理に前へ出さない
知らない人に話しかけられた瞬間、
ママやパパの後ろに隠れる。
足にしがみつく。
抱っこを求める。
という子もいます。
そんなとき、
「もう3歳なんだから」
「隠れないの!」
と無理に前へ出したくなることがあります。
でも、子どもにとって親のそばは安心できる場所です。
まずは、
「びっくりしたね」
「ここにいて大丈夫だよ」
と安心できるようにします。
しばらくすると、親の後ろから相手を見るようになるかもしれません。
さらに時間が経つと、少し近づけるかもしれません。
人見知りの子には、
「すぐ慣れる」
ことより、
「安心した状態で少しずつ慣れる」
ことを意識してみましょう。
③ 「人見知りだから」と子どもの前で決めつけない
誰かに会うたび、
「この子、人見知りなんです」
と言っていませんか?
もちろん相手に状況を説明するために必要な場合もあります。
ただ、子どもの前で何度も、
「この子は人見知り」
「この子は恥ずかしがり屋」
「全然喋れないんです」
と言い続けることは避けたいところです。
子ども自身が、
「ぼくは人と話せない子なんだ」
と思ってしまう可能性もあります。
説明するときは、
「最初は少し緊張するみたいです」
「慣れるまで少し時間がかかります」
くらいの言い方にしてみましょう。
④ いきなり大人数に入れようとしない
人見知りを直そうと思って、
「たくさんの子と遊ばせたほうがいい」
と考えることがあります。
でも、
知らない子が10人いる場所。
知らない子が1人いる場所。
では、子どもの緊張も違います。
大人数が苦手なら、まずは少人数からでも構いません。
例えば、
いつも会う親戚。
近所の子。
保育園のお友達一人。
など、
「知っている人」
を少しずつ増やしていきます。
一度会っただけで仲良くならなくても大丈夫です。
同じ人と何度か会うことで、
「この人は知ってる」
「この場所は来たことがある」
という安心につながることがあります。
⑤ 事前に「誰がいるか」を伝える
人見知りが強い子は、
「何が起こるか分からない」
ことに不安を感じる場合があります。
例えば突然、
「今日は知らない人がたくさんいる場所に行くよ!」
となると、緊張してしまうかもしれません。
そこで事前に、
「今日はおばあちゃんのお家に行くよ」
「○○ちゃんも来るよ」
「最初にみんなでご飯を食べるよ」
など、簡単に伝えてみましょう。
写真があるなら、
「この人に会うよ」
と見せてもよいでしょう。
何が起こるのか少し分かるだけでも、心の準備をしやすくなります。
⑥ 親が自然に人と話す姿を見せる
子どもに、
「ちゃんと挨拶しなさい」
と言うだけではなく、大人がお手本を見せる方法もあります。
例えば公園で、
「こんにちは」
とほかの保護者に挨拶する。
お店で、
「ありがとうございます」
と言う。
近所の人と少し話す。
そんな大人の姿を子どもは見ています。
「知らない人と話すのは怖くないんだ」
「こうやって挨拶するんだ」
という経験につながります。
子どもにすぐ同じことを求める必要はありません。
まずは大人が自然な姿を見せてみましょう。
⑦ 小さな「できた」を見つける
人見知りが激しいと、
「今日も挨拶できなかった」
「今日もお友達と遊べなかった」
と、できなかったことばかり気になってしまいます。
でも、
ママの後ろから相手を見られた。
小さな声で「バイバイ」が言えた。
お友達の近くで遊べた。
先生にうなずけた。
なども立派な変化です。
そんなときは、
「今日はバイバイできたね」
「先生のお話聞けたね」
と、できたことを具体的に伝えてみましょう。
いきなり、
「知らない人と楽しく会話する」
を目標にする必要はありません。
小さな一歩を見つけていきましょう。
知らない人に話しかけられると固まる場合は?
家では、
歌う。
走り回る。
ずっと喋る。
それなのに外で知らない人から、
「何歳?」
と聞かれた瞬間、固まってしまう。
という子もいます。
そんなとき、
「何歳って聞かれてるよ!」
「答えて!」
と急かさなくても構いません。
少し待ってみます。
答えられなければ、
「3歳です」
と大人が答えてもよいでしょう。
そのあと、
「緊張したね」
と声をかけます。
慣れてきたら、
「次はママと一緒に言ってみようか」
と少しずつ経験を増やしてみましょう。
公園でほかの子と遊ばない場合は?
公園へ行くと、
ほかの子どもたちは一緒に遊んでいる。
でも、自分の子は一人。
そんな姿を見ると心配になりますよね。
つい、
「一緒に遊んできたら?」
「遊ぼうって言ってみなよ!」
と言いたくなります。
でも、一人で遊んでいるからといって、必ず困っているとは限りません。
まずは様子を見てみましょう。
ほかの子を見ている。
近くで同じ遊びをしている。
少しずつ距離が近づいている。
ということもあります。
最初から会話しながら一緒に遊ばなくても、
「同じ場所で遊ぶ」
ところから始まることもあります。
幼稚園・保育園でも人見知りして大丈夫?
入園前は特に、
「先生と話せなかったらどうしよう」
「友達ができなかったらどうしよう」
と心配になります。
園は、
知らない先生。
知らない子ども。
知らない部屋。
知らない生活。
など、子どもにとって大きな環境の変化です。
最初から元気に遊べる子もいれば、慣れるまで時間がかかる子もいます。
まずは先生に、
「慣れるまで時間がかかるタイプです」
と伝えておきましょう。
そして、
「園ではどんな様子ですか?」
と定期的に確認します。
家では見られない姿が園では出ていることもあります。
幼稚園・保育園で全く喋らない場合は?
家ではよく話すのに、幼稚園や保育園ではほとんど話さない子もいます。
入園直後など、環境が大きく変わった時期には、緊張して話しにくくなることがあります。ただし、次のような状態が続いている場合は、単なる「恥ずかしがり屋」と家庭だけで判断せず、相談を検討しましょう。
・特定の場所でほとんど話せない状態が続いている
・話したそうにしているのに声が出ない
・園生活や友達との関わりに影響が出ている
・話す場面になると強く緊張したり、苦しそうにしたりする
・本人が話せないことに困っている
まずは園の先生に、
「一日の中で話す場面はありますか?」
「先生や友達とはどのように意思を伝えていますか?」
「話すことを求められたときは、どんな様子ですか?」
と確認してみましょう。
人前で話す練習を無理に繰り返すのではなく、本人が安心して意思を伝えられる方法を園と一緒に考えることが大切です。必要に応じて、3歳児健診、かかりつけの小児科、自治体の子育て・発達相談なども利用できます。
「こんにちは」が言えないときはどうする?
挨拶できないと、
「しつけができていないと思われそう」
と親が焦ってしまいますよね。
でも、
挨拶を知らない
ことと、
緊張して言えない
ことは別です。
家では挨拶できるなら、
「知らない人の前では緊張して声が出ない」
可能性もあります。
そんなときは、大人が、
「こんにちは」
とお手本を見せます。
そして家など安心できる場所で、
「こんにちは」
「バイバイ」
を遊びながら練習してもよいでしょう。
「恥ずかしがらないの!」と言わないほうがいい?
子どもが隠れると、
「何を恥ずかしがってるの?」
「全然怖くないよ!」
と言いたくなることがあります。
でも、大人にとって怖くなくても、子どもは本当に緊張しているかもしれません。
そこで、
「怖くない!」
と否定するより、
「ちょっと緊張するね」
「ママもいるから大丈夫だよ」
などと伝えてみましょう。
子どもの気持ちを認めたうえで、安心できる材料を増やしていきます。
人見知りを直すために人が多い場所へ連れていくべき?
人見知りが激しいと、
「とにかく人に慣れさせなきゃ」
と思うかもしれません。
しかし、無理に知らない人の輪へ入れることが必ずしもよいとは限りません。
例えば、
まず親と一緒に見る。
次に同じ場所で遊ぶ。
慣れてきたら少し離れる。
というように、段階を作る方法があります。
「できるだけたくさんの人に会わせる」
より、
「安心できる状態で人と関わる経験を増やす」
と考えてみましょう。
3歳の人見知りはいつまで続く?
「もう3歳なのに……」
と思っている方もいるでしょう。
人見知りが落ち着いていく時期には個人差があります。
3歳になった瞬間に、
「もう人見知りは終わり」
となるわけではありません。
また、
家族には平気。
保育園の先生には平気。
初対面の大人だけ苦手。
大人数だけ苦手。
など、人や場所によっても違います。
そのため、
「何歳まで?」
だけを見るより、
以前より慣れる時間が短くなった?
安心できる人が増えた?
できることが少し増えた?
と変化を見てみましょう。
人見知りと場所見知りは違う?
人ではなく、
初めてのお店。
初めての家。
初めての遊び場。
などで固まったり、泣いたりする子もいます。
一般的に、このような慣れない場所に対する反応は「場所見知り」と呼ばれることがあります。
人見知りと場所見知りの両方が強い子もいます。
この場合も、
いきなり遊ばせようとするのではなく、
「まず見る」
「親と一緒にいる」
「慣れてから動く」
といった時間を作ってみましょう。
人見知りが激しいのは育て方のせい?
「私が人と会わせなかったから?」
「家にいる時間が長かったから?」
と自分を責めてしまう方もいるかもしれません。
しかし、人見知りの強さには、その子自身の気質や環境への感じ方などさまざまな要素が関係します。
人見知りが激しいからといって、
「育て方を間違えた」
と決めつける必要はありません。
大切なのは、
今、その子がどうすれば安心して人と関われるか
を考えることです。
人見知りが激しいと発達に問題がある?
人見知りが激しいという一つの特徴だけで、発達上の問題があるかどうかを判断することはできません。
見るべきなのは、人見知りの強さだけではなく、子どもが日常生活でどの程度困っているかです。
・家庭以外では長期間ほとんど話せない
・人との関わりに強い不安や苦痛がある
・園生活への参加が難しい状態が続いている
・言葉やコミュニケーションについて、ほかにも気になることがある
・園から相談を勧められた
・保護者だけで対応することに限界を感じている
このような場合は、園の先生や専門機関へ相談してみましょう。
3歳児健診では、子どもの身体の発育だけでなく、言葉の発達、生活習慣、ひどい人見知りなども確認項目の例として挙げられています。相談することは、何らかの問題があると決めることではありません。子どもの現在の様子を整理し、適した関わり方を一緒に考えるためにも利用できます。
相談するならどこ?
人見知りについて相談したい場合は、
・保育園や幼稚園の先生
・かかりつけの小児科
・自治体の子育て相談
・自治体の発達相談
などがあります。
特に園に通っている場合は、まず先生に、
「家ではよく喋るのですが、園ではどうですか?」
と聞いてみるとよいでしょう。
家庭と園の両方の様子を確認することで、子どもの状態が分かりやすくなります。
今日から試すならこの3つ
たくさん紹介しましたが、全部を一度に変える必要はありません。
まずは3つだけ意識してみましょう。
1.無理に挨拶させない
言えなければ、大人が、
「こんにちは」
と挨拶します。
2.安心できる場所から見せる
知らない人がいたら、
「早く行っておいで!」
ではなく、最初はママやパパと一緒に見ます。
3.小さな変化を見つける
「今日は話せなかった」
ではなく、
「今日は先生を見られた」
「バイバイできた」
など、小さな変化にも注目します。
よくある質問
3歳で人見知りが激しいのはおかしい?
3歳でも知らない人や場所に強く緊張する子はいます。
人見知りの程度や慣れるまでの時間には個人差があります。
人見知りだけで問題があると判断する必要はありません。
家では喋るのに外では喋らないのは大丈夫?
緊張によって外では話しにくくなる子もいます。
ただし、特定の場所で長期間ほとんど話せず、本人が困っていたり園生活に影響が出たりしている場合は、園の先生や専門機関へ相談してみましょう。
人見知りを直すために習い事をさせたほうがいい?
人見知りを直すことだけを目的に、無理に習い事を始める必要はありません。
本人が興味を持てる活動なら、人と関わる経験の一つにはなります。
最初は親子で参加できるものなど、安心しやすい環境から始める方法もあります。
一人で遊んでいても大丈夫?
一人遊びを楽しんでいること自体が悪いわけではありません。
ほかの子を見たり、近くで同じ遊びをしたりしながら少しずつ関わっていく場合もあります。
園での様子が気になる場合は、先生にも確認してみましょう。
まとめ|3歳の激しい人見知りは無理に「直す」より安心できる経験を増やそう
3歳の人見知りが激しい場合は、
・無理に挨拶させない
・親の後ろに隠れても無理に引き離さない
・「人見知りな子」と決めつけない
・最初は少人数から経験する
・会う人や場所を事前に伝える
・大人が人と関わる姿を見せる
・小さな「できた」を見つける
といった関わり方を試してみましょう。
大切なのは、
「早く人見知りを直さなきゃ」
と焦りすぎないことです。
昨日はママの後ろに隠れていた。
今日はママの横に立てた。
次は小さくバイバイできた。
そんな小さな変化でも構いません。
人見知りが強い子にとっては、
「知らない人とすぐ仲良くなる」
ことより、
「この人は大丈夫」
「ここなら大丈夫」
という安心できる経験を少しずつ増やしていくことが大切です。
まず次に知らない人に会ったときは、
「挨拶しなさい!」
と急かす代わりに、
大人が笑顔で、
「こんにちは」
とお手本を見せるところから始めてみてください。
参考資料
・こども家庭庁「乳幼児健診について」
・こども家庭庁「乳幼児健診に関する取組み」
下記記事も参考にしてください。
【3歳】友達と遊ばないのは大丈夫?一人遊びばかりのときにできる7つのこと

