「3歳になったのに、まだ指しゃぶりをしている」
「寝るときは必ず指を吸っている」
「歯並びに影響しないか心配……」
3歳ごろの子どもの指しゃぶりで、こんな悩みはありませんか?
赤ちゃんのころは気にならなかった指しゃぶりも、3歳になると、
「そろそろやめさせたほうがいいのかな?」
「無理にやめさせても大丈夫?」
と心配になってきますよね。
特に寝るときやテレビを見ているときなど、毎日のように指しゃぶりをしていると、歯並びへの影響が気になる方もいるでしょう。
この記事では、
・3歳で指しゃぶりをするのは大丈夫?
・なぜ指しゃぶりをするの?
・いつまでにやめればいい?
・歯並びへの影響は?
・どうやって減らしていけばいい?
といった疑問と、家庭で試しやすい7つの工夫を紹介します。
※この記事では、3歳ごろの指しゃぶりに関する一般的な情報を紹介しています。指しゃぶりの頻度や吸う強さ、歯並びへの影響は一人ひとり異なります。歯や噛み合わせが気になる場合は、歯科医師や小児歯科へご相談ください。
- 3歳になっても指しゃぶりをするのはおかしい?
- 3歳が指しゃぶりをするのはなぜ?
- ① まずは指しゃぶりをするタイミングを確認する
- ② 指しゃぶりをするたびに強く叱らない
- ③ 手を使う遊びを増やしてみる
- ④ 「指しゃぶりをしない時間」を少しずつ増やす
- ⑤ できたときに具体的に伝える
- ⑥ 寝るときは別の安心できる習慣を作る
- ⑦ 子ども自身と「やめること」について話してみる
- 3歳の指しゃぶりは歯並びに影響する?
- 寝るときだけ指しゃぶりをする場合は?
- テレビを見ているときに指しゃぶりをする場合は?
- 指しゃぶり防止グッズは使ったほうがいい?
- 指しゃぶりをやめさせるために避けたいこと
- 指しゃぶりが一度減ったのに復活することもある?
- いつまでにやめればいい?
- こんな場合は歯科医師などへ相談しよう
- 今日から試すならこの3つ
- まとめ|3歳の指しゃぶりは叱るより少しずつ卒業を目指そう
- 参考資料
3歳になっても指しゃぶりをするのはおかしい?
3歳になっても、眠るときや不安を感じたときなどに指しゃぶりをする子はいます。指しゃぶりをしているという理由だけで、発達上の問題があると判断することはできません。
一方、指しゃぶりが長く続くと、吸い方や頻度などによっては、歯並びや噛み合わせに影響する可能性があります。
そのため、
「3歳になったから今日から絶対禁止」
と急にやめさせるのではなく、
・いつ指しゃぶりをしているか
・日中も長時間続いているか
・どのくらい強く吸っているか
・前歯や噛み合わせに変化がないか
を確認しながら、少しずつ減らす方法を考えましょう。
影響が心配な場合は、年齢だけで自己判断せず、定期歯科健診などで相談してください。
3歳が指しゃぶりをするのはなぜ?
指しゃぶりをする理由は、一つとは限りません。
例えば、
・眠い
・寝る前の習慣になっている
・退屈している
・テレビを見ている
・手持ち無沙汰になっている
・気持ちを落ち着かせたい
・不安を感じている
・昔からの習慣が残っている
などが考えられます。
特に、
「昼間はほとんどしないけれど寝るときだけする」
という場合は、指しゃぶりが寝る前の習慣になっている可能性があります。
逆に、
「暇になるといつも指を吸っている」
という場合は、手持ち無沙汰な時間に指しゃぶりをしているのかもしれません。
まずは、
「また指しゃぶりしてる!」
と注意する前に、
「いつ指しゃぶりをしている?」
と観察してみましょう。
① まずは指しゃぶりをするタイミングを確認する
最初に試してほしいのが、指しゃぶりをしている場面を確認することです。
例えば、
朝起きたとき。
テレビを見ているとき。
車に乗っているとき。
眠くなったとき。
寝るとき。
叱られたあと。
などです。
数日間観察すると、
「寝る前だけ多い」
「テレビを見ているときに多い」
など、パターンが見えてくることがあります。
パターンが分かれば、それに合わせた方法を試しやすくなります。
② 指しゃぶりをするたびに強く叱らない
指を吸っているのを見つけるたびに、
「やめなさい!」
「またやってる!」
「赤ちゃんじゃないんだから!」
と言いたくなることもあるかもしれません。
しかし、指しゃぶりには気持ちを落ち着かせる役割がある場合もあります。
そのため、強く叱って無理にやめさせようとするより、別の行動へ自然に切り替える方法を考えてみましょう。
例えばテレビを見ながら指しゃぶりをしているなら、
「このぬいぐるみ持っててくれる?」
など、手を使うものを渡してみます。
「指を口から出して!」
だけではなく、
「その手で何をするか」
を作ってあげることがポイントです。
③ 手を使う遊びを増やしてみる
暇なときに指しゃぶりをしている場合は、手を使う遊びを取り入れてみましょう。
例えば、
・積み木
・お絵描き
・シール貼り
・粘土
・パズル
・手遊び
・ブロック
などです。
講談社の専門家記事でも、指しゃぶりが長い場合には、退屈や手持ち無沙汰が関係することがあり、親子で手を使う遊びをする方法が紹介されています。
特別なおもちゃを購入する必要はありません。
「指しゃぶりをやめなさい」
と注意する回数を増やすより、
「一緒にこれやろう!」
と手を使う活動へ誘ってみましょう。
④ 「指しゃぶりをしない時間」を少しずつ増やす
いきなり、
「今日から一日中指しゃぶり禁止!」
にする必要はありません。
例えば普段、
起きているときもする。
テレビ中もする。
車でもする。
寝るときもする。
という場合は、まず昼間から減らしてみます。
「遊んでいるときは指しゃぶりなし」
「テレビを見るときはぬいぐるみを持つ」
など、小さなところから始めます。
昼間の指しゃぶりが減ってきたら、次に寝る前について考えます。
一度に全部やめさせるのではなく、
「指しゃぶりをしない時間を少しずつ増やす」
と考えてみましょう。
⑤ できたときに具体的に伝える
指しゃぶりをしているときだけ声をかけていると、
「指を吸ったときだけ注目される」
という状態になってしまいます。
そこで、指しゃぶりをしていないときにも声をかけてみましょう。
例えば、
「テレビ見てるけど、おててお口に入ってないね!」
「今日は車の中で指しゃぶりしなかったね!」
「指しゃぶりしないで眠れたね!」
などです。
「えらい!」
だけではなく、
「何ができたのか」
を具体的に伝えます。
小さな変化を見つけてみましょう。
⑥ 寝るときは別の安心できる習慣を作る
検索でも特に多い悩みが、
「寝るときだけ指しゃぶりをやめられない」
というケースです。
指しゃぶりが、
「これをすると眠れる」
という入眠の習慣になっている可能性があります。
その場合は、ただ指しゃぶりを禁止するのではなく、代わりになる寝る前の習慣を作ってみましょう。
例えば、
お風呂
↓
歯磨き
↓
絵本
↓
布団に入る
↓
手をつなぐ
↓
寝る
という流れです。
寝るときに指しゃぶりをしそうになったら、
「おててつなごうか」
と誘ってみます。
すぐに指しゃぶりがなくならなくても構いません。
「指しゃぶり以外でも安心して眠れる」
という経験を少しずつ増やしていきましょう。
⑦ 子ども自身と「やめること」について話してみる
3歳を過ぎると、大人の話を少しずつ理解できるようになってきます。
そこで、
「もう絶対ダメ!」
と一方的に禁止するのではなく、
「少しずつ指しゃぶりをバイバイしてみようか」
と話してみる方法があります。
日本歯科医師会でも、3〜5歳ごろについて、誕生日などを一つのきっかけにして「○歳になったらやめようね」と少しずつ伝える方法が紹介されています。
例えば、
「4歳のお誕生日までに少しずつ減らしてみようか」
などです。
ただし、できなかったときに強く責める必要はありません。
あくまで、
「一緒に少しずつやってみよう」
という形で進めてみましょう。
3歳の指しゃぶりは歯並びに影響する?
保護者が特に心配になるのが歯並びです。
指しゃぶりが長く続くと、歯や噛み合わせに影響する可能性があります。
例えば、上下の前歯が噛み合わず、前歯の間にすき間ができる「開咬」などにつながることがあります。
そのため、
「3歳だから今すぐ大変なことになる」
と必要以上に怖がる必要はありませんが、長く続いている場合は少しずつ卒業を考えていくことが大切です。
特に、
・日中も長時間指しゃぶりをしている
・かなり強く指を吸っている
・歯並びが気になる
・前歯が噛み合っていないように見える
などの場合は、歯科医師へ相談してみましょう。
寝るときだけ指しゃぶりをする場合は?
「昼間はしないのに、寝るときだけする」
という場合もあります。
この場合、指しゃぶりが眠るための習慣になっている可能性があります。
まずは、
「寝るときも絶対ダメ!」
と急に禁止するより、寝る前に安心できる行動を増やしてみましょう。
例えば、
・絵本を読む
・手をつなぐ
・背中をやさしくさする
・短いお話をする
などです。
指しゃぶり以外の、
「これをすると安心して寝られる」
という習慣を作っていきます。
テレビを見ているときに指しゃぶりをする場合は?
テレビや動画を見ているときは、手が空いているため、無意識に指しゃぶりをすることがあります。
そんなときは、
「指を出して!」
と何度も注意するだけではなく、
手に別のものを持ってもらう方法があります。
例えば、
・小さなぬいぐるみ
・やわらかいボール
・お気に入りのタオル
などです。
ただし、小さな物は誤飲の危険があるため、年齢に合った安全なものを選びましょう。
指しゃぶり防止グッズは使ったほうがいい?
指しゃぶり対策として、苦味のある用品、指を覆うグッズ、手袋などが販売されています。
ただし、商品を使えば必ず指しゃぶりがなくなるわけではありません。指しゃぶりが眠るための習慣になっている場合や、不安を和らげる行動になっている場合は、行動だけを急に止めることで子どもが戸惑う可能性もあります。
使用を検討する場合は、次の点を確認してください。
・3歳児が使用できる商品か
・原材料やアレルギーに関する注意
・口に入った場合の注意事項
・使用方法と使用できる期間
・指に傷や炎症がないか
大人用の商品を自己判断で使ったり、子どもに知らせず使用したりすることは避けましょう。使用方法に迷う場合は、歯科医師、医師または薬剤師へ相談してください。
指しゃぶりをやめさせるために避けたいこと
なかなかやめてくれないと、
「赤ちゃんみたい!」
「お友だちはやってないよ!」
「指しゃぶりしたらダメ!」
と強く言いたくなることもあるかもしれません。
しかし、恥ずかしがらせたり、怖がらせたりしてやめさせる方法はおすすめできません。
特に、
「お友だちに嫌われるよ」
など、人間関係への不安を利用する声かけには注意が必要です。
指しゃぶりをやめることだけではなく、
「子どもが安心して卒業できること」
も考えてみましょう。
指しゃぶりが一度減ったのに復活することもある?
一度指しゃぶりが減ったのに、
「最近またするようになった」
ということもあります。
例えば、
・保育園や幼稚園への入園
・引っ越し
・弟や妹が生まれた
・生活環境が変わった
など、子どもにとって大きな変化があった時期です。
指しゃぶりだけを見るのではなく、
「最近何か変わったことはなかったかな?」
と生活全体を確認してみましょう。
いつまでにやめればいい?
指しゃぶりは、「○歳○か月までに必ずやめる」という年齢だけで判断できるものではありません。頻度、吸う強さ、続いている時間、歯や噛み合わせの状態などによって対応が異なります。
日本歯科医師会は、指しゃぶりが続くと、上下の前歯が噛み合わない開咬や、上の前歯が前へ出る上顎前突などにつながる可能性があると説明しています。
3歳ごろからは、強く禁止するのではなく、
・日中は手を使う遊びへ誘う
・指しゃぶりをしていない場面を具体的に認める
・寝る前に別の安心できる習慣を作る
・子どもと少しずつ減らすことを話す
などの方法を試してみましょう。
指しゃぶりが頻繁に続いている場合や、前歯の状態が気になる場合は、歯科医師や小児歯科へ相談してください。
こんな場合は歯科医師などへ相談しよう
次のような場合は、歯科医師や小児歯科への相談を検討しましょう。
・日中も頻繁に指しゃぶりをしている
・かなり強く指を吸っている
・上下の前歯が噛み合っていない
・上の前歯が前へ出てきたように見える
・食べ物を噛みにくそうにしている
・発音や口の閉じ方が気になる
・指に傷、腫れ、皮膚トラブルがある
・家庭でどのように対応すればよいか分からない
3歳の段階でも、歯並びや噛み合わせが心配という理由で相談して構いません。実際の口の状態を確認してもらい、その子に合った対応を相談しましょう。
指の傷や腫れが強い場合は、小児科や皮膚科への相談も検討してください。
今日から試すならこの3つ
全部を一度に試す必要はありません。
まずは次の3つから始めてみましょう。
1.いつ指しゃぶりをしているか確認する
寝るとき?
テレビを見ているとき?
暇なとき?
まずはパターンを探します。
2.昼間の指しゃぶりから少しずつ減らす
いきなり全部禁止するのではなく、手を使う遊びなどへ切り替えてみます。
3.寝る前の新しい習慣を作る
絵本を読む。
手をつなぐ。
お話をする。
など、指しゃぶり以外で安心できる方法を試してみます。
まとめ|3歳の指しゃぶりは叱るより少しずつ卒業を目指そう
3歳になっても指しゃぶりをしている場合は、
・指しゃぶりをするタイミングを確認する
・強く叱らない
・手を使う遊びを増やす
・指しゃぶりをしない時間を増やす
・できたことを具体的に伝える
・寝る前の別の習慣を作る
・子ども自身と卒業について話す
といった方法を試してみましょう。
大切なのは、
「3歳なのにまだやっている!」
と焦ることだけではありません。
寝るためなのか。
暇だからなのか。
気持ちを落ち着かせるためなのか。
習慣になっているのか。
まずは、
「どんなときに指しゃぶりをしている?」
と観察するところから始めてみてください。
そして、いきなり一日中禁止するのではなく、
「遊んでいるときはしなくなった」
「テレビ中もしなくなった」
「最後に寝るときだけになった」
というように、少しずつ指しゃぶりをしない時間を増やしていきましょう。
歯並びや噛み合わせへの影響が気になる場合は、自己判断だけで悩まず、歯科医師や小児歯科へ相談してみてください。
参考資料
・日本歯科医師会「口腔習癖・指しゃぶり」
・日本歯科医師会「口腔機能、口腔習癖と不正咬合との関連」
爪噛みをやめない時は下記記事を参考にしてください。
【【3歳】爪噛みをやめないのはなぜ?原因と家庭でできる7つの対策】
歯磨きを嫌がる場合は下記記事を参考にしてください。
【【3歳】歯磨きを嫌がる・逃げる!毎日の歯磨きをラクにする7つの工夫】
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