「歯磨きしよう!」と言った瞬間に逃げてしまう。
歯ブラシを口に入れようとすると嫌がる。
仕上げ磨きをしようとすると大泣きする。
毎日のことだからこそ、
「今日も歯磨きか……」
と大人まで疲れてしまうことがありますよね。
3歳ごろになると、自分でやりたい気持ちが強くなったり、遊びを中断したくなかったりして、歯磨きを嫌がることがあります。
だからといって、毎日の歯磨きをやめるわけにもいきません。
そこでこの記事では、3歳ごろの子どもが歯磨きや仕上げ磨きを嫌がるときに試したい7つの工夫を紹介します。
3歳が歯磨きを嫌がるのはなぜ?
まずは、
「どうして歯磨きを嫌がっているのか?」
を考えてみましょう。
理由は一つとは限りません。
例えば、
・まだ遊びたい
・自分で磨きたい
・口の中を触られるのが嫌
・歯ブラシが痛い
・仕上げ磨きが苦手
・じっとしているのが嫌
・歯磨きが楽しくない
などが考えられます。
「歯磨きが嫌いだから」と決めつけず、
「自分で磨くのは好きだけど仕上げ磨きだけ嫌なのかな?」
「遊びをやめるのが嫌なのかな?」
など、嫌がるタイミングを見てみましょう。
理由によって、試したい方法も変わってきます。
① 歯ブラシを自分で選んでもらう
歯磨きを少しでも始めやすくするために、子ども自身が選べる部分を作ってみましょう。
例えば子ども用の歯ブラシを2本用意して、
「今日はどっちの歯ブラシにする?」
と選んでもらいます。
好きな色やデザインの歯ブラシなら、
「今日はこれ!」
と自分から選んでくれることもあります。
ただし、子どもの年齢に合った歯ブラシを使用し、安全面には注意してください。
選択肢を増やしすぎると迷ってしまうこともあるので、最初は2択程度がおすすめです。
② 「歯磨きする?」ではなく2択にする
歯磨きの時間になって、
「歯磨きする?」
と聞くと、
「しない!」
と答えることがあります。
そこで、歯磨きをするかどうかではなく、その中で選べる部分を作ります。
例えば、
「自分で先に磨く?」
「一緒に磨く?」
という聞き方です。
ほかにも、
「洗面所で磨く?」
「ここで磨く?」
など、家庭で選べる範囲の選択肢を作ってみましょう。
「やる・やらない」ではなく、
「どうやってやる?」
を選んでもらう方法です。
③ 子どもに先に磨いてもらう
3歳ごろになると、
「自分でやりたい!」
ということも増えてきます。
そんなときに最初から大人が歯ブラシを持つと、嫌がることがあります。
そこで、
「最初は自分でやってみよう!」
と子どもに歯ブラシを持ってもらいます。
鏡を見ながら、
「前の歯をシャカシャカしてみよう」
などと声をかけます。
そして最後に、
「仕上げは交代しよう!」
と大人が確認します。
子ども自身の歯磨きだけで十分とは限らないため、仕上げ磨きについては歯科医師などの指導に従ってください。
④ 歯磨きを遊びにしてみる
毎日の歯磨きが、
「やらなければならない嫌な時間」
になっている場合は、少し遊びを取り入れてみる方法があります。
例えば、
「お口の中を探検しまーす!」
「奥歯さんはどこかな?」
「シャカシャカ電車が通ります!」
など、子どもの好きなものに合わせて声をかけます。
ぬいぐるみが好きなら、
「くまさんも歯磨きするって!」
と、最初にぬいぐるみの歯を磨くまねをしてもいいでしょう。
毎回同じ遊びをする必要はありません。
その日の気分に合わせて使ってみましょう。
⑤ 歯磨きの時間を分かりやすくする
遊びに夢中になっているところで突然、
「歯磨きするよ!」
と言われると、切り替えにくいことがあります。
そこで、
「この遊びが終わったら歯磨きしよう」
と少し前から知らせます。
例えば、
「この絵本を読み終わったら歯磨き」
「この車をあと3回走らせたら歯磨き」
などです。
「あと5分」と時間で伝えるよりも、
「これが終わったら」
という区切りのほうが分かりやすい場合もあります。
毎日の流れをある程度決めて、
「ごはんのあとに歯磨き」
など、歯磨きを生活の流れの一つにしていく方法もあります。
⑥ 短時間で終わらせることを意識する
仕上げ磨きを嫌がっていると、
「ちゃんと磨かないと!」
という気持ちから、時間が長くなってしまうことがあります。
しかし、嫌がっている状態で長時間続けると、歯磨きそのものがさらに嫌になってしまう可能性もあります。
まずは歯科医師や歯科衛生士に、
「どの部分を重点的に磨けばいいですか?」
「どのくらいの時間が目安ですか?」
と確認してみるのもおすすめです。
子どもの歯の状態によって必要なケアは異なるため、家庭だけで判断せず、定期的に歯科医院で確認してもらいましょう。
⑦ 終わったら具体的に伝える
歯磨きが終わったら、
「えらいね!」
だけでなく、
「大きなお口を開けられたね」
「奥の歯まで磨けたね」
「最後までできたね」
など、できたことを具体的に伝えてみます。
全部スムーズにできなかった日でも、
「今日は自分で歯ブラシを持てたね」
など、できた部分を見つけられます。
毎日の歯磨きを、
「嫌がったから怒られた」
で終わらせるのではなく、
「ここはできたね」
で終われるようにしてみましょう。
仕上げ磨きだけ嫌がる場合は?
「自分では磨くのに、仕上げ磨きになると逃げる」
ということもあります。
この場合は、
「歯磨きそのもの」
ではなく、
「大人に磨かれること」
を嫌がっている可能性があります。
まず、
「仕上げするよ!」
と突然始めるのではなく、
「最後にお口の中を見せてね」
と伝えてみましょう。
そして、
「前の歯から見よう」
「次は奥の歯」
など、何をしているのか声をかけながら進めます。
姿勢によって嫌がり方が変わる場合もあるので、磨きやすく安全な姿勢について歯科医院で教えてもらうのもおすすめです。
歯磨きのときに逃げる場合は?
歯ブラシを見ただけで逃げてしまう場合は、
「歯磨き=捕まえられる」
という流れになっていないか確認してみましょう。
逃げた子どもを追いかけることが、いつの間にか遊びになってしまうこともあります。
そんなときは、
「歯磨きするよ!」
と追いかけるより、
「今日はどっちの歯ブラシにする?」
と選択から始める方法があります。
また、毎日だいたい同じタイミングにすることで、
「次は歯磨き」
という流れを分かりやすくしていきます。
口を開けてくれないときは?
仕上げ磨きをしようとしても、口をぎゅっと閉じてしまうことがあります。
そんなときは、
「口開けて!」
を何度も繰り返すより、遊びに変えてみましょう。
例えば、
「ライオンさんのお口できるかな?」
「あーーーってできるかな?」
などです。
大人が先に大きな口を開けて、
「こんな感じ!」
と見せてもいいでしょう。
鏡を使って、
「大きなお口できるかな?」
と一緒に確認する方法もあります。
歯磨き中に痛がる場合は?
歯磨きを嫌がる理由が、
「痛い」
という場合には注意が必要です。
歯ブラシが強く当たっている場合もありますが、口の中に傷があったり、歯や歯ぐきに問題があったりする可能性もあります。
「ここが痛い」
と特定の場所を繰り返し嫌がる場合や、出血・腫れなど気になる症状がある場合は、歯科医院へ相談してください。
単純に「歯磨き嫌い」と決めつけず、口の中の状態も確認しましょう。
歯磨き粉を嫌がる場合は?
歯ブラシは大丈夫なのに、歯磨き粉を使うと嫌がる場合もあります。
味や香り、泡立ちなどが苦手なのかもしれません。
子ども用の歯磨き剤にもさまざまな種類があります。
ただし、年齢によってフッ化物配合歯磨剤の適切な濃度や使用量などが異なります。
自己判断だけで選ばず、現在使っている歯磨き剤について気になる場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。
「虫歯になるよ!」と怖がらせてもいい?
歯磨きをしてくれないと、
「磨かないと虫歯になるよ!」
「歯医者さんで痛いことされるよ!」
などと言いたくなることもあるかもしれません。
しかし、歯磨きをさせるために必要以上に怖がらせると、
「歯磨き=怖い」
「歯医者=怖い」
という印象につながる可能性があります。
怖がらせることを中心にするより、
「食べたあとの歯をきれいにしよう」
「ピカピカにしよう」
など、何をするのかを分かりやすく伝えてみましょう。
どうしても毎日嫌がるときは?
いろいろ試しても毎日激しく嫌がる場合は、一度歯科医院で相談してみるのがおすすめです。
歯ブラシの種類。
磨き方。
仕上げ磨きの姿勢。
歯磨き剤。
口の中の状態。
などを確認してもらえます。
家庭では気づかなかった、
「歯ブラシのサイズが合っていなかった」
「力が強かった」
といった原因が見つかるかもしれません。
虫歯になってから行く場所ではなく、日頃の歯磨きについて相談する場所として歯科医院を利用してみましょう。
今日から試すならこの3つ
いろいろな方法を一度に始める必要はありません。
まずは次の3つから試してみましょう。
1.歯ブラシを選んでもらう
「どっちにする?」
と2択にします。
2.歯磨きの前に知らせる
「この遊びが終わったら歯磨き」
と伝えます。
3.終わったらできたことを伝える
「大きなお口を開けられたね」
など、具体的に伝えます。
まずは家庭で取り入れやすいものを一つ試してみてください。
まとめ|3歳が歯磨きを嫌がるときは原因に合わせて工夫しよう
3歳ごろの子どもが歯磨きを嫌がる場合は、
・歯ブラシを選んでもらう
・2択にする
・最初は自分で磨いてもらう
・遊びを取り入れる
・歯磨きの前に知らせる
・短時間で進める
・できたことを具体的に伝える
などの方法を試してみましょう。
大切なのは、
「どうして嫌なのかな?」
と理由を考えてみることです。
自分でやりたいのか。
遊びをやめたくないのか。
仕上げ磨きが嫌なのか。
口の中が痛いのか。
理由によって対応も変わります。
毎日行うことだからこそ、家庭で続けやすい歯磨きの方法を探してみましょう。
そして、磨き方や口の中の状態について心配なことがあれば、歯科医師や歯科衛生士に相談してください。
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食事にも時間がかかる場合
食事がなかなか進まず、その後の歯磨きまで遅くなる場合は、食事の量、おやつの時間、食事中の環境などを確認してみましょう。
朝の歯磨きや準備が進まない場合
朝食、歯磨き、着替えなど、朝の準備全体に時間がかかる場合は、することを細かく分けて、一つずつ伝える方法があります。
手洗いなどの衛生習慣も嫌がる場合
歯磨きだけでなく手洗いも嫌がる場合は、子どもが嫌がる原因を確認し、自分で選べる部分や遊びの要素を取り入れてみましょう。

