【3歳】すぐ叩くのはなぜ?親や友達を叩くときに試したい7つの対応

子育ての知恵

「怒るとすぐに叩いてくる」

「おもちゃを取られると友達を叩いてしまう」

「何回『叩いちゃダメ』と言ってもやめてくれない……」

3歳ごろの子どもが人を叩くことに悩んでいませんか?

家の中でママやパパを叩くだけでも困りますが、お友達を叩いてしまうと、

「ケガをさせたらどうしよう」

「このまま叩く癖がついたらどうしよう」

と心配になりますよね。

何度注意しても同じことを繰り返されると、

「どうして分かってくれないの?」

と大人もイライラしてしまいます。

ただ、3歳ごろの子どもが叩く理由は一つではありません。

この記事では、

・3歳がすぐ叩くのはなぜ?
・叩いた瞬間はどう対応する?
・親を叩く場合は?
・友達を叩いた場合は?
・何度言ってもやめないときは?
・叩き返して教えてもいい?

といった疑問と、家庭で試したい7つの対応を紹介します。

※この記事では、3歳ごろの子どもが人を叩く場合の一般的な対応を紹介しています。叩く理由や適した対応は一人ひとり異なります。本人や周囲がケガをする場合や、家庭や園で繰り返し問題になっている場合は、園の先生、かかりつけの小児科、自治体の相談窓口などをご利用ください。

3歳が人を叩くのはなぜ?

3歳になると、使える言葉は少しずつ増えてきます。

しかし、

「それは使っていたから返してほしい」

「順番を抜かされて嫌だった」

「もっと遊びたかったのに終わりと言われて怒っている」

といった複雑な気持ちを、いつでも上手に言葉にできるとは限りません。

気持ちが大きくなったときに、

「イヤ!」

だけでは伝えきれず、先に手が出てしまうことがあります。

ほかにも、

・おもちゃを取られた
・やりたいことを止められた
・思いどおりにならなかった
・疲れている
・眠い
・お腹が空いている
・興奮している
・大人の反応を見ている

など、さまざまな場面があります。

そのため、

「叩く子だから」

と決めつけるのではなく、

「叩く直前に何があった?」

を見ることが大切です。

① まずは叩く行動を止める

子どもが誰かを叩こうとしたら、最初に安全を確保します。

「叩かないよ」

「ストップ」

と短く伝え、相手との間に入ったり、必要に応じて少し距離を取ったりします。周囲に投げると危険な物がある場合は、手の届かない場所へ移しましょう。

危険な行動を止める必要はありますが、必要以上に強く押さえつけたり、大声で怖がらせたりすることは避けます。

また、

「怒ってはいけない」

と感情まで否定する必要はありません。

「イヤだったんだね。でも叩くのはやめよう」

と、気持ちは受け止めながら、叩く行動は止めます。詳しい説明は、子どもが落ち着いてから短く伝えましょう。

② 叩いた直後に長く説教しない

叩いた直後に、

「どうして叩くの?」

「何回言ったら分かるの?」

「叩かれたらどんな気持ちになる?」

と長く話したくなることがあります。

しかし、怒ったり泣いたりして興奮している最中は、大人の長い説明が入りにくいことがあります。

まずは、

「叩かないよ」

と短く伝えます。

そして子どもが落ち着いてから、

「おもちゃを取られて嫌だったんだね」

「次は『かして』って言ってみよう」

など、簡単に振り返ります。

叩いた瞬間にすべてを理解させようとしなくても構いません。

③ 「叩かない」だけでなく代わりの言葉を教える

子どもに、

「叩いちゃダメ!」

と伝えることは大切です。

しかし、それだけでは、

「じゃあ嫌なときにどうすればいいの?」

が分からないことがあります。

そこで、代わりに使える言葉を具体的に教えてみましょう。

例えば、おもちゃを取られた場合なら、

「かえして」

「まだつかってるよ」

「かして」

などです。

嫌なことをされた場合なら、

「やめて」

「イヤ」

と言う練習もできます。

最初から上手に言える必要はありません。

大人が、

「『やめて』って言おうか」

と横から助けても構いません。

「叩かない」だけではなく、

「こうすれば伝えられる」

という方法を少しずつ増やしていきましょう。

④ 叩く直前のパターンを探してみる

毎日のように叩く場合は、数日間、

「どんなときに手が出る?」

を観察してみましょう。

例えば、

おもちゃを取られたとき。

遊びを終わらせたとき。

お腹が空いている夕方。

眠くなっている時間。

きょうだいと遊んでいるとき。

などです。

パターンが見つかると、叩く前に対応できる場合があります。

例えば、おもちゃの取り合いになると必ず叩くなら、大人が近くで様子を見て、

「まだ使っているんだね」

「貸してって言ってみよう」

と早めに間に入ります。

夕方になると手が出やすいなら、疲れや空腹も含めて生活の流れを確認してみます。

「叩いたあとの叱り方」

だけではなく、

「叩きやすい場面を減らせないか」

も考えてみましょう。

⑤ 親を叩いたときも対応をできるだけ同じにする

家ではママやパパだけを叩く子もいます。

子どもに叩かれると、

「痛い!」

「なんでママを叩くの!」

と強く反応したくなりますよね。

まずは手を止めて、

「叩かないよ」

「痛いからやめよう」

と伝えます。

怒っている場合は、

「イヤだったんだね」

「怒ってるんだね」

と気持ちを言葉にしてみます。

そして、

「イヤなときは『イヤ』って言おう」

など、代わりの方法を伝えます。

日によって、

今日は笑う。

今日は強く怒鳴る。

今日は何も言わない。

と対応が大きく変わるより、

「叩くことは止める」

という部分はできるだけ同じにしてみましょう。

⑥ 友達を叩いたら、まず相手の安全を確認する

公園や保育園などで友達を叩いてしまった場合、

「謝りなさい!」

とすぐに自分の子どもへ向きたくなります。

しかし、まずは叩かれた子の安全を確認しましょう。

ケガをしていないか確認し、必要であれば相手の保護者や先生に状況を伝えます。

そのあと、自分の子どもが落ち着いてから、

「おもちゃを使いたかったんだね」

「でも叩くのはやめよう」

「次は『かして』って言おう」

など、短く振り返ります。

その場で無理やり、

「ごめんなさいって言いなさい!」

と言わせるだけで終わらせず、

「次はどうしたらいいか」

も一緒に伝えてみましょう。

⑦ 叩かずに伝えられた瞬間を見つける

叩いたときはすぐ気づきますが、

「叩かなかったとき」

は見逃しやすいものです。

例えば、

おもちゃを取られそうになったけれど、

「まだつかう!」

と言えた。

嫌なことがあったときに、

「やめて!」

と言えた。

手を出さずに大人を呼べた。

そんな瞬間があれば、

「『やめて』って言えたね」

「叩かないで教えてくれたね」

と具体的に伝えてみましょう。

子どもにとって、

「どうするのがいいのか」

が分かりやすくなります。

叩いた回数だけを見るのではなく、

「言葉で伝えられた回数」

にも注目してみましょう。

怒るとすぐ叩く場合は?

普段は叩かないのに、怒ったときだけ手が出る場合があります。

この場合は、

「怒ってはいけない」

と伝えるのではなく、

「怒ったときにどうするか」

を練習してみましょう。

例えば、

「イヤって言う」

「大人を呼ぶ」

「その場から少し離れる」

などです。

落ち着いているときに、

「もしおもちゃ取られたら何て言う?」

と練習してみてもよいでしょう。

実際に怒っている最中より、落ち着いているときのほうが練習しやすくなります。

何度言っても叩くのをやめない場合は?

毎日、

「叩いちゃダメ!」

と言っているのに、また叩く。

そんなこともあります。

この場合、

「分かっているのにわざとやっている」

とは限りません。

「叩いてはいけない」

と知っていても、怒った瞬間に行動を止められないことがあります。

そのため、

叩く
↓
叱る
↓
また叩く

だけを繰り返すのではなく、

「どんなときに叩く?」

「代わりに何て言えばいい?」

「叩く前に大人が手伝える?」

と考えてみましょう。

叩かれたら叩き返して教えてもいい?

子どもが叩いてきても、痛みを教える目的で叩き返すことは避けましょう。

「人を叩いてはいけない」と伝えながら大人が子どもを叩くと、言葉と行動が一致しなくなります。また、しつけを目的とした体罰も法律で禁止されています。

叩かれたときは、まず自分や周囲の安全を確保し、

「痛いからやめよう」

「叩かないよ」

と短く伝えます。

子どもが落ち着いてから、

「イヤなときは『やめて』と言おう」

「困ったら大人を呼ぼう」

など、叩く代わりにできる行動を一つずつ伝えましょう。

「叩いたら謝る」をルールにすればいい?

謝ることも大切ですが、

「ごめんなさいと言えば終わり」

だけにならないようにしたいところです。

例えば、

「ごめんなさい」

と言った直後に同じことを繰り返す場合があります。

そんなときは、

「謝れたね」

で終わらず、

「次はどうしようか?」

まで一緒に考えます。

例えば、

「貸してって言おう」

「先生を呼ぼう」

などです。

謝ることと同時に、

「次にどう行動するか」

も覚えていきましょう。

笑いながら叩く場合は?

怒っているようには見えないのに、笑いながら叩いてくる場合もあります。

そんなときも、

「楽しそうだからいいか」

と流さず、

「叩かないよ」

と短く伝えます。

大人が大げさに反応すると、その反応そのものを面白がって繰り返す場合もあります。

必要以上に大きく反応せず、

「これはしない」

というルールを落ち着いて伝えてみましょう。

きょうだいを叩く場合は?

きょうだい同士では、

おもちゃを取られた。

自分の場所に入ってきた。

ママやパパを取られたように感じた。

など、トラブルが起こりやすくなります。

まずは叩く行動を止め、必要なら一度距離を離します。

そのうえで、

「使っていたんだね」

「イヤだったんだね」

と状況を整理します。

そして、

「貸してって言おう」

「順番にしよう」

など、次に使える方法を伝えます。

毎回どちらが悪いかを決めるだけではなく、どうすれば次は叩かずに済むかを考えてみましょう。

保育園で友達を叩いていると言われたら?

先生から、

「今日、お友達を叩いてしまいました」

と言われるとショックですよね。

すぐに、

「家ではそんなことしないのに」

「どうしてそんなことしたの?」

と子どもを問い詰めたくなるかもしれません。

まずは先生に、

「どんな場面でしたか?」

と状況を確認してみましょう。

例えば、

おもちゃの取り合い。

順番待ち。

遊びに入りたかった。

疲れていた時間。

など、前後の状況が分かると対応を考えやすくなります。

家庭でも、

「お友達のおもちゃを使いたかったら『かして』って言おうね」

など、園と同じ言葉で練習できる場合があります。

こんな場合は園や専門家に相談してみよう

3歳の子どもが一時的に手を出すという行動だけで、発達上の問題があると判断することはできません。ただし、次のような状態が続いている場合は相談を検討しましょう。

・叩くことで本人や周囲がケガをしている
・物を使って叩くなど、危険な行動がある
・家庭や園で頻繁に叩く状態が続いている
・止めようとしても、叩く行動が激しくなっている
・言葉やコミュニケーションについても心配がある
・保護者だけで対応することに限界を感じている

相談先には、保育園・幼稚園の先生、3歳児健診、かかりつけの小児科、自治体の子育て・発達相談などがあります。

相談するときは、叩いた回数だけでなく、

・誰を叩いたか
・直前に何があったか
・どのように止めたか
・その後どう落ち着いたか

も伝えると、状況を共有しやすくなります。

今日から試すならこの3つ

全部を一度に変える必要はありません。

まずは次の3つから始めてみましょう。

1.叩いたら短く止める

「叩かないよ」

と短く伝えます。

興奮中に長い説教をするのは避けます。

2.叩く直前に何があったか見る

おもちゃ?

眠さ?

空腹?

遊びの終了?

数日間、パターンを観察してみます。

3.代わりの言葉を一つ教える

まずは、

「やめて」

「かして」

「イヤ」

など、一つで構いません。

叩かずに言えたときは、

「言葉で言えたね!」

と具体的に伝えましょう。

まとめ|3歳が叩くときは「ダメ」だけでなく代わりの方法を教えよう

3歳の子どもが親や友達を叩く場合は、

・まず叩く行動を止める
・興奮中に長く説教しない
・代わりに使える言葉を教える
・叩く前のパターンを探す
・親を叩く場合も対応を統一する
・友達を叩いたら安全を最優先する
・叩かずに伝えられた瞬間を認める

といった方法を試してみましょう。

「叩いちゃダメ」

と伝えることは必要です。

ただ、それだけでは子どもは、

「じゃあ嫌なときにどうすればいいの?」

が分からないことがあります。

そこで、

「やめて」

「かして」

「まだつかってる」

など、代わりに使える言葉も一緒に教えます。

また、毎回叩く場合は、

「叩いたあと」

だけではなく、

「叩く直前」

にも注目してみましょう。

おもちゃを取られたとき。

眠いとき。

疲れているとき。

遊びを終わらせるとき。

など、パターンが見つかる可能性があります。

まずは今日から、

「叩かない!」

だけで終わらせず、

「イヤなときは『やめて』って言おう」

と一つだけ代わりの方法を伝えてみてください。

少しずつ、

「手を出す」

から、

「言葉で伝える」

へ変えていきましょう。

参考資料

・こども家庭庁「体罰等によらない子育てのために」
・こども家庭庁「しつけ?体罰?これってどっち?」

下記記事も参考にしてみてください!

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