「お片付けするって約束したよね?」
「もう1回だけって言ったよね?」
「どうしてまた同じことするの?」
3歳の子どもが約束を守れず、困っていませんか?
何度も同じことを伝えていると、
「分かっているのに、わざと守らないの?」
と思ってしまうこともありますよね。
でも3歳ごろでは、
「約束の内容を理解すること」
と、
「その場で自分の行動を止めて、約束どおりに動くこと」
は別です。
楽しいことに夢中になっていたり、気持ちが大きくなっていたりすると、約束を思い出して行動するのが難しいことがあります。
この記事では、
・3歳が約束を守れないのはなぜ?
・何度言っても聞かないときは?
・約束はどこまで理解できる?
・破ったら叱るべき?
・どんな声かけが分かりやすい?
・ルールを守れるようにするには?
といった疑問と、家庭で試しやすい7つの工夫を紹介します。
- 3歳が約束を守れないのは珍しいこと?
- 3歳はどこまで「約束」を理解できる?
- ① 約束を1つだけにする
- ② 「ダメ」ではなく具体的に伝える
- ③ 約束をその場で確認する
- ④ 守れる約束にする
- ⑤ 約束を守れなかったときに長く説教しない
- ⑥ 守れたときに具体的に伝える
- ⑦ 大人も約束をできるだけ守る
- 「片付ける」と約束したのに片付けない場合は?
- 動画を1本だけと約束したのにやめない場合は?
- お菓子の約束を守れない場合は?
- 公園で約束を守らない場合は?
- 何度言っても約束を守れないときは?
- 約束を破ったら罰を与えたほうがいい?
- 「約束したよね?」と言っても意味がない?
- 約束を守れないと発達に問題がある?
- こんなとき何て言う?3歳向け声かけ例
- 今日から試すならこの3つ
- よくある質問
- まとめ|3歳の約束は「守らせる」より「守りやすくする」
3歳が約束を守れないのは珍しいこと?
3歳になると、会話が増えて、
「うん、わかった!」
と言えるようになります。
そのため大人は、
「分かったなら守れるはず」
と思いやすくなります。
でも、
「言葉の意味が分かる」
ことと、
「その場で自分の行動をコントロールする」
ことは同じではありません。
例えば、
「この動画が終わったらおしまいね」
と約束したとします。
子どもも、
「うん!」
と答えます。
でも動画が終わった瞬間、
「もう1個!」
となることがあります。
これは、
最初から約束を無視しようとしていた
とは限りません。
その瞬間に、
「もっと見たい」
という気持ちのほうが大きくなっていることもあります。
3歳はどこまで「約束」を理解できる?
3歳ごろは、
「あとで」
「次に」
「終わったら」
などの言葉を少しずつ理解していきます。
一方で、
「今日約束したことを明日も守る」
「状況が変わっても同じルールを使う」
といったことはまだ難しい場合があります。
そのため、
「昨日も言ったでしょ!」
だけでは伝わりにくいことがあります。
約束は、
短く。
具体的に。
その場で分かる内容にする。
この3つを意識すると理解しやすくなります。
① 約束を1つだけにする
約束が多すぎると、子どもは何を守ればいいか分からなくなります。
例えば外出前に、
「走らない」
「商品を触らない」
「大きな声を出さない」
「ママから離れない」
「お菓子を欲しがらない」
と5つ約束しても、3歳には難しいことがあります。
まずは1つに絞ります。
例えばスーパーなら、
「今日はママの横を歩こうね」
だけでも構いません。
できたら、
「横を歩けたね」
と伝えます。
最初から全部守ることを目標にしないのがポイントです。
② 「ダメ」ではなく具体的に伝える
「走らない」
「触らない」
「騒がない」
は、してはいけないことです。
でも子どもにとっては、
「じゃあ何をすればいいの?」
が分かりにくい場合があります。
そこで、
「走らない」
↓
「歩こう」
「商品を触らない」
↓
「見るだけにしよう」
「大きな声を出さない」
↓
「小さい声で話そう」
のように、してほしい行動に変えてみましょう。
③ 約束をその場で確認する
約束したのが朝。
実際にその場面が来たのが夕方。
3歳では、その約束をずっと覚えておくのが難しいことがあります。
そこで、直前にもう一度確認します。
例えば公園へ行く前なら、
「今日はすべり台をしたら、最後にバイバイして帰ろうね」
スーパーへ入る前なら、
「今日はママの横を歩こうね」
などです。
「朝言ったでしょ」
ではなく、
今から必要な約束を、その場で短く伝えてみましょう。
④ 守れる約束にする
大人側が難しい約束を作ってしまっている場合もあります。
例えば、
「今日はおもちゃ屋さんで絶対何も欲しがらないでね」
という約束。
3歳の子どもにとっては、かなり難しいかもしれません。
それより、
「今日は見るだけにしよう」
「買うのは1つだけ」
など、具体的にします。
さらに、
「できそうな約束か?」
を大人側でも考えてみましょう。
守れない約束を何度も作るより、
守れる小さな約束を積み重ねるほうが分かりやすくなります。
⑤ 約束を守れなかったときに長く説教しない
約束を破られると、
「ちゃんと約束したよね?」
「なんで守れないの?」
「もう何回目?」
と言いたくなります。
でも長く説教しても、次に何をすればいいかが分からないことがあります。
そんなときは、
「今日はできなかったね」
「次は歩こうね」
のように短く振り返ります。
そのうえで、
次の機会にもう一度やってみます。
大切なのは、
「約束を破ったことを責め続ける」
より、
「次はどうするか」
を分かりやすくすることです。
⑥ 守れたときに具体的に伝える
約束を破ったときはすぐ気づきます。
でも、
ちゃんと守れたときは、
そのまま終わってしまうこともあります。
例えば、
スーパーで最後まで横を歩けた。
動画を決めたところで終われた。
公園から約束どおり帰れた。
そんなときは、
「えらいね」
だけではなく、
「ママの横を歩けたね」
「約束どおり動画を終われたね」
「あと1回で帰れたね」
と具体的に伝えてみましょう。
子どもにとって、
「これが約束を守るってことなんだ」
と分かりやすくなります。
⑦ 大人も約束をできるだけ守る
子どもに約束を教えるときは、大人側の約束も大切です。
例えば、
「あと1回で帰ろう」
と言ったのに、
子どもが1回遊んだあとで、
「やっぱりもう2回いいよ」
と毎回変えていると、終わりが分かりにくくなります。
反対に、
「これが終わったら絵本を読もう」
と言ったなら、できるだけ実行します。
もちろん、予定が変わることもあります。
そんなときは、
「今日はできなくなったよ」
「代わりに明日読もうね」
と説明します。
大人も約束を大切にする姿を見せることで、
「約束ってこういうものなんだ」
と少しずつ理解しやすくなります。
「片付ける」と約束したのに片付けない場合は?
よくあるのが、
「遊んだら片付けるって約束したよね?」
という場面です。
でも3歳にとって、
「片付ける」
は大きな作業です。
そこで、
「全部片付けて」
ではなく、
「まず車をこの箱に入れよう」
と小さくします。
約束も、
「遊んだら全部きれいにする」
ではなく、
「車はこの箱に戻そう」
くらいから始めても構いません。
動画を1本だけと約束したのにやめない場合は?
見る前に、
「今日は1本だけね」
と約束した。
でも終わった瞬間、
「もう1本!」
と泣く。
よくありますよね。
そんなときは、
「約束したでしょ!」
だけではなく、
「もっと見たいね。でも今日はこれでおしまい」
と短く伝えます。
最初から、
「1本見たら、そのあとお風呂」
など、次の予定まで伝えておくと分かりやすくなります。
お菓子の約束を守れない場合は?
例えば、
「ご飯を食べたらお菓子ね」
という約束。
ご飯を残したのに、
「お菓子食べたい!」
となることがあります。
この場合も、
「約束したでしょ!」
と長く説教する必要はありません。
「今日はご飯を食べてからだよ」
と短く伝えます。
ただし、毎回食事をごほうびと交換する形にする必要はありません。
約束が複雑になりすぎていないかも見直してみましょう。
公園で約束を守らない場合は?
公園では、
「あと1回で帰る」
と約束しても、
「もう1回!」
となりやすいですよね。
おすすめは、
終わりを見える形にすることです。
例えば、
「すべり台あと2回」
↓
「あと1回」
↓
最後にすべる
↓
「バイバイして帰ろう」
という流れです。
「帰る」という大きな約束より、
「あと1回」
のほうが理解しやすいことがあります。
何度言っても約束を守れないときは?
毎回、
約束する。
破る。
叱る。
また約束する。
という流れになっているなら、一度約束の作り方を見直してみましょう。
チェックしたいのは、
・約束が多すぎない?
・長すぎない?
・内容があいまいではない?
・守る場面まで時間が空きすぎていない?
・3歳でも実行できる内容?
・できたときに伝えている?
という点です。
子どもの意識だけではなく、
「守りやすい約束になっているか」
を見ることも大切です。
約束を破ったら罰を与えたほうがいい?
「守らなかったらおもちゃ没収!」
「約束を破ったらテレビなし!」
と言いたくなることもありますよね。
ただ、約束と関係のない罰を毎回使うより、
行動と結果が分かりやすいほうが理解しやすいことがあります。
例えば、
「おもちゃを投げた」
↓
「危ないから、そのおもちゃはいったんお休み」
のようにします。
罰を大きくすることより、
「なぜこの結果になったか」
が分かりやすいことを意識してみましょう。
「約束したよね?」と言っても意味がない?
意味がないわけではありません。
ただ、
「約束したよね?」
だけで終わると、
次に何をすればいいか分からないことがあります。
例えば、
「約束したよね?走らないよ!」
より、
「今日は歩く約束だったね。ママの横を歩こう」
と伝えます。
約束を思い出させるだけでなく、
してほしい行動までセットにするのがポイントです。
約束を守れないと発達に問題がある?
「3歳 約束を守れない」
と検索すると、発達についての情報が出て不安になることもあります。
でも、
約束を守れない
という一つの行動だけで、発達について判断することはできません。
3歳ごろは、
分かっていても行動を止められない。
夢中になると約束を忘れる。
その場の気持ちが強くなる。
ということがあります。
ただし、
・家庭でも園でもルール理解に強く困っている
・簡単な指示が伝わりにくい
・危険な行動を何度伝えても止められない
・約束以外にも言葉やコミュニケーションなどで気になることがある
・日常生活で大きな困りごとが続いている
場合は、園の先生や3歳児健診、自治体の相談窓口などで相談してみてもよいでしょう。
こんなとき何て言う?3歳向け声かけ例
スーパーで走る
「今日はママの横を歩く約束だったね。一緒に歩こう」
動画をやめない
「もっと見たいね。でも今日は1本のお約束だったね。おしまいにしよう」
公園から帰らない
「まだ遊びたいね。あと1回で帰る約束だったね。最後にすべろう」
片付けない
「全部じゃなくていいよ。まず車を箱に入れよう」
おもちゃを投げる
「投げない約束だったね。おもちゃは遊ぶものだよ」
今日から試すならこの3つ
全部を変える必要はありません。
まずは次の3つだけ試してみましょう。
1.約束を1つにする
スーパーなら、
「ママの横を歩く」
だけ。
2.短く具体的にする
「いい子にしてね」
ではなく、
「ここでは歩こう」
3.守れた瞬間を伝える
「約束どおり歩けたね」
と具体的に伝えます。
よくある質問
3歳で約束を守れないのは普通?
3歳ごろは、約束の言葉を理解できても、その場で自分の行動を止めることが難しい場合があります。
約束を守れないという一つの行動だけで問題があるとは判断できません。
何度同じ約束をしても忘れます
3歳では、一度伝えただけでいつでも守れるとは限りません。
必要な場面の直前に、短く繰り返し伝えてみましょう。
約束を守れなかったら叱らないほうがいい?
危険なことや守る必要があるルールは、はっきり伝える必要があります。
ただ、長く責め続けるより、
「今日はできなかったね。次は歩こう」
など、次にする行動を短く伝える方法があります。
ごほうびを使ってもいい?
ごほうびがすべて悪いわけではありません。
ただし毎回、
「約束を守れば物がもらえる」
という形だけにしないようにしましょう。
「できたね」と具体的に認めることも大切です。
まとめ|3歳の約束は「守らせる」より「守りやすくする」
3歳の子どもが約束を守れないときは、
・約束を1つにする
・具体的に伝える
・直前に確認する
・守れる内容にする
・破っても長く説教しない
・守れたときに具体的に伝える
・大人も約束を大切にする
といった工夫を試してみましょう。
3歳ごろは、
「約束の意味が分かる」
ことと、
「いつでも約束どおり行動できる」
ことは別です。
まずは、
「ちゃんとしようね」
のような大きな約束ではなく、
「スーパーではママの横を歩こう」
のような小さく具体的な約束から始めてみてください。
そして守れたときには、
「約束守れたね」
ではなく、
「ママの横を最後まで歩けたね」
と、できたことを具体的に伝えてみましょう。
おもちゃを片付けない時は下記記事を参考にしてください。
【【3歳】おもちゃを片付けない!自分で片付けてもらうための7つの工夫】
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