「気づくといつも爪を噛んでいる」
「何度注意してもやめてくれない」
「もしかしてストレスがあるの?」
3歳ごろの子どもの爪噛みで、こんな心配はありませんか?
爪を噛んでいる姿を見ると、
「爪がボロボロにならないかな」
「指から血が出ないかな」
と心配になりますよね。
何度も注意しているのにやめてくれないと、
「また爪噛んでるよ!」
と強く言ってしまうこともあるかもしれません。
さらに、
「子どもの爪噛みはストレスが原因」
「愛情不足で爪を噛む」
といった話を聞いて、不安になる方もいるでしょう。
しかし、子どもが爪を噛む理由は一つとは限りません。
この記事では、
・3歳が爪を噛むのはなぜ?
・ストレスが原因なの?
・愛情不足と関係ある?
・叱ってやめさせてもいい?
・家庭でできる対策は?
・病院へ相談したほうがいい?
といった疑問について、家庭で試しやすい方法とあわせて紹介します。
※この記事では、3歳ごろの爪噛みに関する一般的な情報を紹介しています。爪噛みの原因は一つではなく、行動だけからストレスや愛情不足と判断することはできません。指先の傷や腫れ、出血などがある場合は、医療機関へご相談ください。
- 3歳が爪を噛むのは珍しいこと?
- 3歳が爪を噛む原因は?
- 爪噛み=ストレスとは限らない・爪噛みは愛情不足が原因?
- ① まずは「いつ噛んでいるか」を観察する
- ② 爪を噛むたびに強く叱らない
- ③ 手を使う別の行動に変えてみる
- ④ 爪を短く整えておく
- ⑤ 爪を噛んでいないときに褒める
- ⑥ 爪噛みが増えた時期に変化がなかったか確認する
- ⑦ 一度に完全にやめさせようとしない
- 何度言っても爪噛みをやめない場合は?
- テレビを見ているときに爪を噛む場合は?
- 寝る前に爪を噛む場合は?
- 爪噛み防止マニキュアは使ったほうがいい?
- 爪噛みをやめさせるときに避けたいこと
- 爪噛みで起こる可能性があるトラブルは?
- 病院へ相談したほうがいい?
- 今日から試すならこの3つ
- まとめ|3歳の爪噛みは「叱る」より原因を観察しよう
- 参考資料
3歳が爪を噛むのは珍しいこと?
爪噛みは、子どもにみられる癖の一つです。
3歳ごろから爪を噛み始める子もいます。
そのため、
「3歳で爪を噛んでいる=何か大きな問題がある」
とすぐに考える必要はありません。
ただし、爪を短くなるまで噛み続けたり、指から血が出たりする場合は注意が必要です。
まずは、
「どうして爪を噛むの?」
と原因を決めつけるのではなく、
「どんなときに爪を噛んでいるかな?」
と観察してみましょう。
3歳が爪を噛む原因は?
爪噛みが起こるきっかけは、一つではありません。
例えば、
・退屈している
・テレビや動画を見ている
・何かに集中している
・緊張している
・不安を感じている
・眠くなっている
・爪を噛むこと自体が癖になっている
などが考えられます。
子ども自身も、
「いま爪を噛んでいる」
と意識していないことがあります。
そのため、
「やめなさい!」
と注意しても、少しするとまた噛んでしまうことがあります。
爪噛み=ストレスとは限らない・爪噛みは愛情不足が原因?
爪噛みは、不安や緊張を感じたときに見られることがあります。しかし、爪を噛んでいるからといって、必ず強いストレスを抱えているとは限りません。
テレビを見ているとき、何かに集中しているとき、退屈しているとき、眠くなったときなどに、無意識の習慣として噛んでいる場合もあります。
また、爪噛みという行動だけを見て、
「親の愛情が足りない」
「育て方が悪かった」
と判断することもできません。
一つの原因に決めつけるのではなく、
・いつ噛んでいるか
・どこで噛んでいるか
・直前に何があったか
・最近、生活に変化がなかったか
・爪噛み以外に気になる様子があるか
を確認してみましょう。
① まずは「いつ噛んでいるか」を観察する
爪噛み対策で最初にやってみたいのが、
「爪を噛むタイミングを知る」
ことです。
例えば、
・テレビを見ているとき
・車に乗っているとき
・寝る前
・一人でいるとき
・何かに集中しているとき
・緊張しているとき
・注意されたあと
などです。
数日間観察してみると、
「テレビを見ているときに多いな」
「眠くなると噛んでいるな」
など、パターンが見えてくることがあります。
原因になりそうな場面が分かれば、対策もしやすくなります。
② 爪を噛むたびに強く叱らない
爪を噛んでいるところを見ると、
「やめなさい!」
と言いたくなることもあります。
しかし、子ども自身が無意識に爪を噛んでいる場合、
注意された直後はやめても、またすぐに噛んでしまうことがあります。
そのたびに、
「またやってる!」
「何回言ったら分かるの!」
と強く叱り続けると、親子ともに疲れてしまいます。
まずは、
「爪噛みを注意する」
だけではなく、
「別の行動に変える」
ことを考えてみましょう。
③ 手を使う別の行動に変えてみる
テレビを見ているときなど、手持ち無沙汰になると爪を噛む場合があります。
そんなときは、手を使う別の行動を用意してみます。
例えば、
・ぬいぐるみを持つ
・大きめのやわらかいボールを握る
・積み木で遊ぶ
・お絵描きをする
・粘土で遊ぶ
・シールを貼る
などです。
ポイントは、
「爪を噛んじゃダメ!」
だけで終わらせないことです。
「その手で何をするか」
を用意します。
3歳の場合は、小さな物を渡すと誤飲の危険があるため、年齢に合った安全なものを選びましょう。
④ 爪を短く整えておく
爪が伸びていると、気になって噛んでしまうことがあります。
そのため、定期的に爪の状態を確認してみましょう。
伸びている部分を短く整え、引っかかっている部分があればなめらかにします。
ただし、すでに爪を深く噛んでいる場合は、さらに短く切りすぎないように注意します。
指先が赤くなっていないか、傷ができていないかも確認しましょう。
⑤ 爪を噛んでいないときに褒める
爪噛みをしているときだけ、
「やめて!」
と声をかけていませんか?
逆に、
「爪を噛んでいないとき」
にも注目してみましょう。
例えば、
「テレビ見てたけど、おててお口に入ってなかったね!」
「今日は車の中で爪を噛まなかったね!」
などです。
「えらい!」
だけではなく、
何ができたのかを具体的に伝えます。
爪を噛まなかった時間が少しでもあれば、その変化を見つけてみましょう。
⑥ 爪噛みが増えた時期に変化がなかったか確認する
以前は爪を噛まなかったのに、
「最近急に噛むようになった」
という場合は、その時期に何か変化がなかったか振り返ってみましょう。
例えば、
・保育園や幼稚園に通い始めた
・クラスが変わった
・引っ越した
・家族の生活が変わった
・弟や妹が生まれた
などです。
もちろん、
「環境が変わった=必ずそれが原因」
とは限りません。
ただ、爪噛み以外にも、
「最近いつもと違う様子はないかな?」
と子どもの生活全体を見てみることは大切です。
⑦ 一度に完全にやめさせようとしない
毎日爪を噛んでいると、
「今日から絶対やめさせよう!」
と思うかもしれません。
しかし、癖になっている行動を急にゼロにするのは難しいことがあります。
そこで、
「テレビを見ている時間は噛まなかった」
「今日は夕方まで噛まなかった」
など、小さな変化を見てみましょう。
最初から、
「一日中一度も噛まない」
を目標にする必要はありません。
少しずつ、
「爪を噛まない時間」
を増やしていきます。
何度言っても爪噛みをやめない場合は?
「爪を噛まないで」
と何十回言っても、やめてくれないことがあります。
そんなときは、
「言うことを聞かない」
と考えるのではなく、無意識の癖になっていないか考えてみましょう。
本人が気づかないうちに噛んでいる場合、
「噛まない!」
と意識するだけでは難しいことがあります。
そんな場合は、
爪を噛みそうになる
↓
別の行動をする
という方法を試します。
例えば、
手を握る。
ぬいぐるみを持つ。
ボールを握る。
などです。
子どもに合った、
「代わりにできること」
を一緒に探してみましょう。
テレビを見ているときに爪を噛む場合は?
テレビやYouTubeを見ているときだけ爪を噛む子もいます。
この場合、テレビそのものが原因とは限りません。
画面を見ている間に手が空いていて、無意識に口へ持っていっている可能性があります。
まずは、
「テレビ中に多いか」
を観察してみます。
もし多いようなら、
・ぬいぐるみを持つ
・クッションを抱える
・安全な大きさのボールを握る
など、手の代わりの行動を試してみましょう。
寝る前に爪を噛む場合は?
眠くなったときに爪を噛む子もいます。
寝る前に多い場合は、
「爪を噛まないで!」
と何度も注意するより、寝る前の習慣を作ってみましょう。
例えば、
お風呂
↓
歯磨き
↓
絵本
↓
布団
↓
手をつなぐ
↓
寝る
という流れです。
手をつなぐことで、自然に爪を口へ持っていきにくくなることもあります。
爪噛み防止マニキュアは使ったほうがいい?
爪噛み対策として、苦味のある爪噛み防止用品や指を覆う商品などが販売されています。
ただし、商品を使えば必ず解決するわけではありません。まずは、爪を噛みやすい場面を確認し、手を使う遊びや別の安心できる行動へ切り替えられないか試してみましょう。
防止用品を使用する場合は、次の点を確認してください。
・3歳児が使用できる商品か
・使用方法と使用量
・原材料やアレルギーに関する注意
・傷や炎症のある指に使用できるか
・口に入った場合の注意事項
大人用の商品を自己判断で使用したり、子どもに知らせず塗ったりすることは避けましょう。指先に傷や皮膚トラブルがある場合は、商品を使う前に医師や薬剤師へ相談してください。
爪噛みをやめさせるときに避けたいこと
爪を噛んでいる姿を見ると、つい強い言葉を使ってしまうことがあります。
例えば、
「汚い!」
「赤ちゃんみたい!」
「また噛んでる!」
「お友だちはそんなことしないよ!」
などです。
しかし、恥ずかしい気持ちを利用してやめさせる方法は避けたいところです。
また、
「爪噛み=悪い子」
ではありません。
本人も無意識にやっていることがあります。
行動そのものと子ども自身を分けて考えましょう。
爪噛みで起こる可能性があるトラブルは?
爪を頻繁に噛み続けると、
・爪が短くなりすぎる
・指先が傷つく
・出血する
・爪の周りが赤くなる
・爪の形が変わる
などのトラブルにつながることがあります。
特に傷ができた状態が続く場合は注意が必要です。
爪噛みを見つけたときだけでなく、お風呂のあとなどに指先の状態を確認してみましょう。
病院へ相談したほうがいい?
爪噛みがあるだけで、すぐに治療が必要とは限りません。ただし、次のような状態がある場合は、医療機関への相談を検討しましょう。
・指先が赤く腫れている
・熱を持っている、膿が出ている
・強い痛みがある
・出血を繰り返している
・爪が大きく変形している
・爪や周囲の皮膚を深く噛んでいる
・本人がやめたいのにやめられず、強く困っている
・爪噛み以外にも、いつもと違う様子が続いている
爪や指先の傷、腫れなどは、小児科または皮膚科へ相談できます。歯や口の状態が気になる場合は、歯科や小児歯科へ相談しましょう。
どこへ相談するか迷う場合は、最初にかかりつけの小児科へ相談しても構いません。
今日から試すならこの3つ
全部の対策を一度にする必要はありません。
まずは3つから始めてみましょう。
1.爪を噛むタイミングを観察する
テレビ?
寝る前?
暇なとき?
緊張したとき?
まずはパターンを探します。
何度か様子を確認すると、爪を噛みやすい場面が見つかることがあります。
2.代わりにする行動を一つ決める
例えば、
「テレビを見るときはぬいぐるみを持つ」
などです。
「噛まない」だけではなく、
「代わりに何をするか」
を決めます。
3.噛んでいなかったときに声をかける
「今日は噛んでないね!」
ではなく、
「テレビを見ている間、おててをお口に入れなかったね!」
など、できたことを具体的に伝えてみましょう。
まとめ|3歳の爪噛みは「叱る」より原因を観察しよう
3歳ごろの子どもが爪を噛む場合は、
・どんなときに噛んでいるか観察する
・強く叱り続けない
・手を使う別の行動を用意する
・爪を整えておく
・噛んでいない時間を褒める
・最近の生活の変化も確認する
・一度に完全にやめさせようとしない
といった方法を試してみましょう。
特に大切なのは、
「爪を噛む=ストレス」
「爪を噛む=愛情不足」
と一つの原因に決めつけないことです。
退屈しているのか。
集中しているときなのか。
眠いときなのか。
緊張しているのか。
無意識の癖になっているのか。
まずは、
「いつ爪を噛んでいる?」
を数日間観察してみてください。
そして、
「やめなさい!」
だけではなく、
「代わりに何をする?」
を考えてみましょう。
爪を噛まない時間が少しずつ増えていけば、それも大きな変化です。
一方で、指の腫れや膿、強い痛み、繰り返す出血、爪の大きな変形などがある場合は、家庭だけで対応せず、小児科などへの相談を検討してください。
参考資料
・日本歯科医師会「口腔習癖・爪かみ」
・厚生労働省「被災地での健康を守るために」
下記もぜひ参照してください。
【【3歳】指しゃぶりをやめない!寝るときもする原因とやめるための7つの工夫】

