「着替えるよ!」
と声をかけても、
「イヤ!」
と言って逃げてしまう。
服を用意しても遊び続けている。
「自分で着替えてほしいのに、全然やってくれない……」
3歳ごろの子どもの着替えで、こんな悩みはありませんか?
特に忙しい朝は、
「早く保育園に行かないと!」
「仕事に遅れちゃう!」
と大人も焦ってしまいますよね。
何度言っても着替えてくれないと、
「早く着替えて!」
とイライラしてしまうこともあります。
しかし、3歳の子どもが着替えを嫌がる理由は一つとは限りません。
この記事では、3歳ごろの子どもが着替えを嫌がる原因と、毎日の着替えを少しラクにする7つの工夫を紹介します。
- 3歳が着替えを嫌がるのはなぜ?
- ① 突然「着替えて!」と言わない
- ② 着る服を2つから選んでもらう
- ③ 全部ではなく一部分だけ自分でやってもらう
- ④ 着替えをゲームにしてみる
- ⑤ 着替えの順番を毎日ある程度同じにする
- ⑥ 服そのものを嫌がっていないか確認する
- ⑦ 着替えられた部分を具体的に伝える
- 「自分でやる!」と言うのに着替えない場合は?
- 着替えから逃げ回るときは?
- 朝だけ着替えを嫌がる場合は?
- 保育園に行く前だけ着替えない場合は?
- 「早く着替えて!」を何回も言ってしまうときは?
- 前日の夜に服を選んでおくのもおすすめ
- 着替えを手伝ってもいい?
- 着替えを嫌がるときに避けたいこと
- こんな場合は相談してみよう
- 今日から試すならこの3つ
- まとめ|3歳が着替えを嫌がるときは原因に合わせて工夫しよう
- 参考資料
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3歳が着替えを嫌がるのはなぜ?
まず考えたいのが、
「どうして着替えたくないのか?」
ということです。
例えば、
・まだ遊んでいたい
・自分で服を選びたい
・自分で着替えたい
・逆に自分で着替えるのが難しい
・着たくない服がある
・服や靴下の感触が気になる
・眠い
・朝の支度をしたくない
など、さまざまな理由が考えられます。
「着替えが嫌い」
と決めつけるのではなく、
「何を嫌がっているのかな?」
と様子を見てみましょう。
着替えそのものではなく、
「遊びをやめること」
を嫌がっている場合もあります。
① 突然「着替えて!」と言わない
子どもがおもちゃで楽しく遊んでいるときに、
「はい、着替えて!」
と言っても、すぐに遊びをやめられないことがあります。
そこで、少し前から知らせてみましょう。
例えば、
「この絵本が終わったら着替えよう」
「車をあと3回走らせたら着替えよう」
などです。
3歳ごろでは、
「あと10分」
と言われても、時間の長さがまだ分かりにくいことがあります。
そのため、
「これが終わったら」
という分かりやすい区切りを作ってみましょう。
突然遊びを終わらせるよりも、次の行動へ切り替えやすくなることがあります。
② 着る服を2つから選んでもらう
3歳ごろになると、
「自分で決めたい!」
という気持ちが強くなることがあります。
大人が選んだ服を見せて、
「これ着て!」
と言うと、
「イヤ!」
となることもあります。
そこで、
「青い服と黄色い服、どっちにする?」
と2つから選んでもらいます。
ズボンなら、
「こっちとこっち、どっちがいい?」
と聞いてみましょう。
ポイントは、選択肢を増やしすぎないことです。
クローゼット全部から選ばせると時間がかかることもあるので、大人が着てほしい服を2つ用意して、その中から選んでもらう方法がおすすめです。
③ 全部ではなく一部分だけ自分でやってもらう
「3歳なんだから自分で着替えてほしい」
と思うこともありますよね。
しかし、
シャツを脱ぐ。
新しいシャツを着る。
ズボンを脱ぐ。
新しいズボンを履く。
靴下を履く。
という一連の着替えを全部自分で行うのは、まだ難しい子もいます。
そこで、
「ズボンだけ自分でやってみる?」
「最後にシャツを下まで引っ張ってみよう!」
など、できそうな部分だけお願いしてみます。
例えば、
大人が頭まで服を通す
↓
子どもが自分で腕を通す
という方法でも構いません。
最初から全部できることを目標にせず、
「昨日より一つできた」
というように少しずつ練習してみましょう。
④ 着替えをゲームにしてみる
着替えそのものを嫌がる場合は、少し遊びを取り入れてみる方法もあります。
例えば、
「右のおててはどこから出てくるかな?」
「ズボンから足が出てくるかな?」
「どっちが先にお着替えできるかな?」
などです。
ほかにも、
「シャツのトンネルを通りまーす!」
「おててが出てきました!」
など、着替えの動きを遊びに変えてみます。
ただし、毎回大がかりな遊びにする必要はありません。
大人に余裕があるときだけでも大丈夫です。
⑤ 着替えの順番を毎日ある程度同じにする
朝によって、
起きる
↓
遊ぶ
↓
ご飯
↓
また遊ぶ
↓
突然着替える
となると、子どもにとって次に何をするのか分かりにくいことがあります。
そこで、朝の流れをある程度決めてみましょう。
例えば、
起きる
↓
朝ごはん
↓
歯磨き
↓
着替え
↓
保育園へ行く
という流れです。
毎日まったく同じ時間でなくても構いません。
「歯磨きが終わったら着替える」
など、次にすることが分かりやすい状態を作ります。
朝の流れをイラストや写真で見えるようにする方法もあります。
⑥ 服そのものを嫌がっていないか確認する
特定の服だけ、
「イヤ!」
と言う場合は、着替えではなく服そのものが嫌なのかもしれません。
例えば、
・タグが当たる
・生地がチクチクする
・靴下がきつい
・ズボンが動きにくい
・服が暑い
・首まわりが苦しい
などです。
特定の服だけを嫌がる場合は、着替えそのものではなく、服の着心地が気になっている可能性があります。
「わがままで着ない」とすぐに判断せず、タグや縫い目が当たっていないか、首まわりや靴下がきつくないか、生地がチクチクしていないかを確認してみましょう。
まだ理由をうまく説明できない場合は、特定の素材や形の服だけを嫌がっていないか観察します。
そのため、
「わがままで着ない」
とすぐに判断するのではなく、
「この服のどこが嫌?」
と聞いてみましょう。
まだうまく説明できない場合は、特定の素材や服だけを嫌がっていないか観察してみます。
⑦ 着替えられた部分を具体的に伝える
着替えが終わったら、
「えらい!」
だけではなく、
「自分でズボンを履けたね!」
「今日は自分で腕を通せたね!」
「着替えようって言ったら来られたね!」
など、できたことを具体的に伝えてみましょう。
全部自分でできなくても構いません。
例えば、
「靴下は手伝ったけど、ズボンは自分でできた」
なら、
「ズボン、自分でできたね!」
と伝えます。
毎日の小さな成功を見つけてみましょう。
「自分でやる!」と言うのに着替えない場合は?
3歳ごろによくあるのが、
「自分でやる!」
と言ったのに、なかなか着替えが進まないケースです。
大人としては、
「自分でやるって言ったでしょ!」
と言いたくなるかもしれません。
しかし、
「自分でやりたい」
という気持ちと、
「実際に一人でできる」
ことは別です。
そんなときは、
「どこまで自分でやる?」
と聞いてみましょう。
例えば、
「ズボンは自分でやって、シャツは一緒にやる?」
というように役割を分けます。
できないところだけ大人が手伝う方法です。
着替えから逃げ回るときは?
「着替えるよ!」
と言った瞬間に逃げてしまうこともあります。
大人が追いかけると、
子どもが逃げる
↓
大人が追いかける
↓
子どもがさらに楽しんで逃げる
という追いかけっこになってしまう場合があります。
そんなときは、
「待ちなさい!」
と追いかけるより、
「今日はどっちの服にする?」
と選ぶところから始めてみましょう。
また、
「この遊びが終わったら着替え」
と事前に伝えておく方法もあります。
朝だけ着替えを嫌がる場合は?
夜のパジャマへの着替えはできるのに、
「朝だけ嫌がる」
という場合もあります。
この場合は、着替えそのものではなく、
「着替えたら保育園に行く」
など、その後の予定を嫌がっている可能性もあります。
また、
・まだ眠い
・朝ごはんを食べた直後
・遊び始めてしまった
・大人が急いでいる
など、朝特有の理由も考えられます。
朝だけ強く嫌がる場合は、
「着替えが嫌なのか」
「着替えたあとの予定が嫌なのか」
も確認してみましょう。
保育園に行く前だけ着替えない場合は?
休日は普通に着替えられるのに、保育園へ行く日だけ嫌がる場合は、
「保育園に行きたくない」
という気持ちが関係している可能性もあります。
例えば、
「今日は保育園イヤ」
「ママと一緒にいたい」
など、子どもが何か話してくれることもあります。
その場合は、
「早く着替えなさい!」
だけで終わらせず、
「保育園に行くのが嫌なの?」
と聞いてみましょう。
保育園を強く嫌がる状態が続く場合は、園での様子について先生に確認することも大切です。
「早く着替えて!」を何回も言ってしまうときは?
忙しい朝は時間がありません。
そのため、
「着替えて!」
「早く!」
「まだ着替えてないの?」
と何度も言ってしまうこともあります。
そんなときは、声かけだけで動かそうとするより、
「次にすること」を分かりやすくしてみましょう。
例えば、
「朝ごはんが終わったら着替え」
と毎日同じ流れにする。
着る服を前日の夜に用意する。
朝に選ぶなら2着だけ出しておく。
などです。
大人側の準備を少し変えることで、朝のやり取りを減らせることもあります。
前日の夜に服を選んでおくのもおすすめ
朝は、
ご飯。
歯磨き。
着替え。
保育園の準備。
など、やることがたくさんあります。
そこで、
「明日どっち着る?」
と前日の夜に服を選んでおく方法があります。
子ども自身に選んでもらい、朝はその服を着るだけにします。
朝に、
「どれ着る?」
から始めるより、時間を短縮できることがあります。
特に毎朝服選びで時間がかかる家庭なら試しやすい方法です。
着替えを手伝ってもいい?
「3歳だから全部自分でやらせないと」
と思う必要はありません。
時間に余裕がある休日は自分で挑戦する。
忙しい平日の朝は一部分を手伝う。
というように変えても構いません。
例えば、
「ズボンは自分で履こう」
「シャツは今日は一緒にやろう」
などです。
自分でできるようになる練習と、毎日の生活をスムーズに進めることの両方を考えてみましょう。
こども家庭庁の「保育所保育指針解説」でも、子どもが保育者の助けを借りながら、衣類の着脱を自分でしようとする過程が示されています。
また、子どもの発達には個人差があるため、3歳になったらすべて一人で着替えなければならないわけではありません。
時間や子どもの様子に合わせて、できる部分は任せ、難しい部分は大人が手伝いながら進めましょう。
着替えを嫌がるときに避けたいこと
毎日着替えてくれないと、
「もう3歳なのに!」
「○○ちゃんは一人で着替えられるよ!」
と言いたくなることもあります。
しかし、着替えができるようになるペースには個人差があります。
ほかの子と比較するより、
「昨日より一つできた」
という変化を見てみましょう。
また、嫌がる理由が服の感触などにある場合は、無理に着せ続けるだけでは解決しないこともあります。
こんな場合は相談してみよう
着替えを嫌がること自体は珍しいことではありません。
ただし、
・ほとんどすべての服を強く嫌がる
・服を着ると痛がる
・特定の素材に強い不快感を示す
・着替えのたびに激しく泣き続ける
・日常生活に大きな支障が出ている
など、気になる状態が続く場合は、乳幼児健診や自治体の子育て相談、小児科などで相談してみる方法もあります。
特に、
「服が痛い」
「かゆい」
など身体的な不快感を訴える場合は、皮膚の状態なども確認してみましょう。
今日から試すならこの3つ
全部を一度に変える必要はありません。
まずは次の3つから試してみましょう。
1.着替える少し前に知らせる
「この遊びが終わったら着替えよう」
と伝えます。
2.服を2つから選んでもらう
「青と黄色、どっちにする?」
と自分で選べる部分を作ります。
3.全部自分でやらせようとしない
「ズボンだけ自分でやってみよう」
など、できる部分から始めます。
まとめ|3歳が着替えを嫌がるときは原因に合わせて工夫しよう
3歳ごろの子どもが着替えを嫌がる場合は、
・着替える前に知らせる
・服を2つから選んでもらう
・できる部分だけ自分でやってもらう
・着替えを遊びにしてみる
・朝の順番をある程度決める
・服の感触などを確認する
・できたことを具体的に伝える
といった方法を試してみましょう。
大切なのは、
「着替えない=言うことを聞かない」
と決めつけないことです。
まだ遊びたいのか。
自分で選びたいのか。
一人で着替えるのが難しいのか。
服の感触が嫌なのか。
保育園へ行きたくないのか。
理由によって試したい方法も変わります。
まずは、
「どっちの服にする?」
と子ども自身が選べる部分を一つ作るところから始めてみてください。
毎日完璧に一人で着替えることだけを目標にせず、少しずつできることを増やしていきましょう。
参考資料
この記事は、以下の公的資料を参考に作成しています。
保育所保育指針解説では、子どもが大人の助けを借りながら衣類の着脱を自分でしようとすることや、発達の進み方には個人差があることが示されています。
着替えを嫌がるという行動だけで、発達上の問題を判断することはできません。ほとんどの服を強く嫌がる、着ると痛がる、日常生活への影響が大きいといった状態が続く場合は、乳幼児健診、自治体の子育て相談窓口、かかりつけの小児科などへ相談してください。
あわせて読みたい関連記事
着替えを嫌がる時間や場面によって、考えられる理由は異なります。困っている状況に合わせて、次の記事も参考にしてください。
朝の着替えや準備全体が進まない場合
朝食、歯磨き、着替えなど、朝の支度全体に時間がかかる場合は、前日の準備や、やることを一つずつ伝える方法を試してみましょう。
トイレでパンツやズボンを脱ぎたがらない場合
トイレへ行っても服を脱ぎたがらない、失敗したあとの着替えを嫌がる場合は、トイレトレーニングの進め方も一緒に確認してみましょう。
保育園へ行く日だけ着替えない場合
休日は着替えられるのに、登園する朝だけ強く嫌がる場合は、着替えではなく「保育園へ行きたくない」という気持ちが関係している可能性もあります。

