「せっかく作ったのに全然食べてくれない」
「好きなものしか食べない」
「食事中に遊んでばかりで、ご飯が進まない」
3歳ごろの子どもの食事で、こんな悩みはありませんか?
毎日のことだからこそ、
「栄養は足りているのかな?」
「どうしたら食べてくれるんだろう?」
と心配になりますよね。
何度も「食べて!」と言っているうちに、大人がイライラしてしまうこともあります。
3歳ごろの子どもが食べない理由は一つではありません。
この記事では、ご飯を食べないときに考えたい原因と、家庭で試しやすい7つの工夫を紹介します。
本記事は、3歳ごろの食事に関する一般的な情報をまとめたものです。食べられる量や食欲には個人差があります。体重の減少、元気がない、むせや飲み込みにくさなどが見られる場合は、自己判断せず小児科などへ相談してください。
- 3歳がご飯を食べない理由は?
- ① 最初から盛りすぎない
- ② おやつや飲み物の時間を確認する
- ③ 食べやすい大きさや硬さにする
- ④ 好きなものと苦手なものを組み合わせる
- ⑤ 食事中に気が散るものを減らす
- ⑥ 「食べて!」を繰り返しすぎない
- ⑦ 家族で食事を楽しむ
- 3歳の偏食はどうしたらいい?
- 遊び食べをするときは?
- 食べるのが遅いときは?
- 「一口だけ食べて」は使ってもいい?
- 食べないときにお菓子をあげてもいい?
- 保育園では食べるのに家では食べないのはなぜ?
- 昨日は食べたのに今日は食べないのはなぜ?
- ご飯を食べないときにイライラしてしまう場合は?
- 食べないときに避けたいこと
- こんな場合は小児科などへ相談を
- 今日から試すならこの3つ
- まとめ|3歳がご飯を食べないときは「食べない理由」を探してみよう
- 参考資料
- あわせて読みたい関連記事
3歳がご飯を食べない理由は?
「食べない」といっても、子どもによって状況は違います。
例えば、
・お腹が空いていない
・食事の量が多い
・苦手な味や食感がある
・食べにくい大きさや硬さ
・遊びたい
・テレビやおもちゃが気になる
・眠い、疲れている
・体調が悪い
などが考えられます。
また、
「昨日は食べたのに今日は食べない」
ということもあります。
まずは、
「どうしたら全部食べさせられるか」
だけを考えるのではなく、
「いつ、どんなときに食べないのかな?」
と様子を見てみましょう。
① 最初から盛りすぎない
大人から見ると普通の量でも、子どもには多く感じることがあります。
お皿いっぱいに食べ物が入っていると、それだけで食べる気がなくなってしまうこともあります。
そこで、最初は少なめに盛ってみましょう。
食べ終わったら、
「まだ食べる?」
と追加します。
少ない量なら、
「全部食べられた!」
という経験も作りやすくなります。
最初からたくさん食べることを目標にするのではなく、子どもの様子を見ながら量を調整してみましょう。
② おやつや飲み物の時間を確認する
夕食を食べない場合は、その前に何を食べたり飲んだりしているか確認してみましょう。
例えば夕食の少し前に、
・お菓子
・パン
・ジュース
・牛乳
などをたくさんとっていると、食事の時間になってもお腹が空いていないことがあります。
「夕食を食べない」
という部分だけを見るのではなく、一日の食事や間食の流れを確認してみます。
毎日の食事時間をある程度決めておくことも、生活リズムを作る一つの方法です。
③ 食べやすい大きさや硬さにする
「この野菜が嫌いなんだ」
と思っていても、実は味ではなく、
「硬い」
「大きい」
「噛みにくい」
「口の中に残る感じが嫌」
ということもあります。
例えば同じ野菜でも、
小さく切る。
やわらかくする。
調理方法を変える。
という工夫で反応が変わることがあります。
一度食べなかったからといって、
「これは嫌い」
と決めつける必要はありません。
形や調理方法を変えて、別の日に出してみる方法もあります。
④ 好きなものと苦手なものを組み合わせる
苦手な食べ物だけが並んでいると、食事そのものを嫌がってしまうことがあります。
そこで、
「食べ慣れているもの」
と、
「まだ苦手なもの」
を組み合わせてみましょう。
例えば、
好きなご飯
+
食べ慣れているおかず
+
少量の苦手な野菜
という組み合わせです。
苦手なものは、最初からたくさん盛る必要はありません。
まずは食卓にあることに慣れたり、少し触ってみたりするところから始める方法もあります。
⑤ 食事中に気が散るものを減らす
ご飯を食べている途中で、
テレビを見る。
おもちゃで遊ぶ。
席から離れる。
という場合は、食事をする環境を確認してみましょう。
例えば、
・食事中はテレビを消す
・おもちゃを食卓から離す
・食事をする場所を決める
などです。
子どもの視界にお気に入りのおもちゃがあると、
「ご飯より遊びたい!」
となることもあります。
「食べなさい」と何度も言うだけではなく、食事に集中しやすい環境を作ってみましょう。
⑥ 「食べて!」を繰り返しすぎない
なかなか食べてくれないと、
「ほら食べて!」
「あと一口!」
「野菜も食べなさい!」
と何度も言いたくなります。
しかし、毎回の食事が、
「食べなさいと言われる時間」
になってしまうと、親子ともに疲れてしまいます。
全部食べられなかったとしても、
「今日は自分で食べられたね」
「この野菜を一口試せたね」
など、できた部分を見てみましょう。
「完食できたかどうか」だけを基準にしないことも大切です。
⑦ 家族で食事を楽しむ
可能であれば、大人も一緒に食卓を囲んでみましょう。
例えば、
「このにんじん甘いね」
「今日のお魚おいしいね」
など、食事について自然に話します。
大人がおいしそうに食べている姿を見ることで、子どもが興味を持つこともあります。
ただし、
「ママも食べたんだから食べなさい」
と無理に食べさせる必要はありません。
食事を、
「食べさせられる時間」
ではなく、
「家族で一緒に食べる時間」
にしていくことを意識してみましょう。
3歳の偏食はどうしたらいい?
「白いご飯しか食べない」
「野菜をほとんど食べない」
「決まったものしか食べてくれない」
など、偏食に悩むこともあります。
苦手な食材を食べてもらうために、毎回大量に出す必要はありません。
例えば苦手な野菜なら、
「今日はほんの少しだけお皿に置く」
という方法もあります。
食べなくても、
見た。
触った。
においをかいだ。
少しなめてみた。
一口食べてみた。
というように、食べ物との関わり方には段階があります。
無理に一度で克服しようとせず、少しずつ慣れていくことを考えてみましょう。
遊び食べをするときは?
ご飯の途中でスプーンをおもちゃにしたり、席から立ったりすることもあります。
まず確認したいのが、
「まだお腹が空いているのか?」
ということです。
ある程度食べ終わったあとに遊び始めるなら、お腹がいっぱいになっている可能性もあります。
一方で、食事を始めてすぐに遊んでしまうなら、
・テレビが気になる
・おもちゃが見える
・食事に興味がない
・そもそもお腹が空いていない
などを確認してみましょう。
食事時間が長くなりすぎている場合は、家庭である程度の区切りを作る方法もあります。
食べるのが遅いときは?
一口食べてから次の一口までが長く、食事にかなり時間がかかることもあります。
そんなときは、
「早く食べて!」
と急かす前に、
・量が多すぎないか
・食べにくいものがないか
・テレビなどに気を取られていないか
・疲れたり眠くなったりしていないか
を確認してみましょう。
また、食事の開始時間そのものが遅くなっている場合は、生活リズムを見直す方法もあります。
「一口だけ食べて」は使ってもいい?
苦手なものがあると、
「一口だけ食べてみよう」
と言いたくなることもあります。
子ども自身が、
「やってみる」
という様子なら、一口試してみるきっかけにしてもよいでしょう。
ただし、強く嫌がっているときに無理に口へ入れる必要はありません。
一度で好きになることを目標にせず、
「今日は見てみる」
「次は触ってみる」
というように、少しずつ慣れる方法もあります。
食べないときにお菓子をあげてもいい?
ご飯を食べなかったあとに、
「何も食べていないから心配」
と思い、お菓子をあげたくなることもあります。
しかし毎回、
ご飯を食べない
↓
代わりに好きなお菓子を食べる
という流れになると、食事を食べなくても別のものが出てくると覚えてしまう可能性があります。
一方で、幼児期の間食は食事だけで不足する栄養を補う役割もあります。
そのため、
「おやつは全部ダメ」
ということではありません。
食事と間食の時間や内容を含めて、一日の流れで考えてみましょう。
保育園では食べるのに家では食べないのはなぜ?
「保育園では完食するらしいのに、家では全然食べない」
ということもあります。
保育園と家庭では、
・周りに一緒に食べる子どもがいる
・食事時間が決まっている
・食事をする環境が違う
・料理の味や大きさが違う
など、さまざまな違いがあります。
保育園で食べているなら、
「どんな大きさで出していますか?」
「どんな声かけをしていますか?」
「どの料理をよく食べていますか?」
と先生に聞いてみるのも一つの方法です。
家庭でも取り入れられそうな部分が見つかるかもしれません。
昨日は食べたのに今日は食べないのはなぜ?
子どもの食欲は毎日同じとは限りません。
たくさん体を動かした日。
あまり動かなかった日。
おやつを多く食べた日。
眠い日。
体調が良くない日。
など、その日の状態によっても食べる量は変わります。
そのため、
「昨日は食べたのに、どうして今日は食べないの?」
と一日だけで判断するのではなく、数日程度の食事の様子を見てみることも大切です。
ご飯を食べないときにイライラしてしまう場合は?
時間をかけて作った料理を食べてもらえないと、大人もイライラしてしまいます。
毎日、
「食べて!」
「座って!」
「遊ばないで!」
と言い続けるのは大変ですよね。
そんなときは、毎食完璧に食べてもらうことを目標にしすぎないようにしてみましょう。
例えば、
「今日はご飯とお肉は食べられた」
「昨日食べなかった野菜を少し触れた」
など、一食の中でできたことを見ます。
また、料理を頑張りすぎないことも大切です。
毎食すべてを手作りする必要はありません。
家庭で無理なく続けられる食事を考えてみましょう。
食べないときに避けたいこと
食べてくれないと、
「全部食べるまで席を立っちゃダメ!」
「食べないならおやつなし!」
「○○ちゃんはちゃんと食べてるよ!」
などと言いたくなることもあるかもしれません。
しかし、食事のたびに強く叱ったり、ほかの子と比べたりすると、食事そのものへの嫌な気持ちが強くなる可能性があります。
特に、
「3歳ならこれくらい食べるはず」
と周りの子と比較しすぎないことが大切です。
食べる量や好き嫌いには個人差があります。
こんな場合は小児科などへ相談を
好き嫌いや食事量には個人差があります。ただし、次のような様子がある場合は、「偏食だから」と自己判断せず、小児科などへ相談してください。
・体重が減っている、または成長が気になる
・食べられる食品が極端に限られている
・食べたり飲んだりすると頻繁にむせる
・噛みにくそう、飲み込みにくそうにしている
・食事のときに痛みを訴える
・元気がない、ぐったりしている
・嘔吐や下痢などの体調不良が続いている
・食事について保護者の負担や不安が強くなっている
食事量や栄養面が心配な場合は、かかりつけの小児科のほか、自治体の乳幼児健診、保健センターの栄養相談なども利用できます。
今日から試すならこの3つ
いろいろな方法を一度に始める必要はありません。
まずは次の3つから試してみましょう。
1.最初の量を少なくする
食べられたら追加する方法にします。
2.食事前のおやつや飲み物を確認する
本当にお腹が空いている状態で食事を始められているか確認します。
3.食事中のテレビやおもちゃを減らす
「今はご飯の時間」と分かりやすい環境を作ります。
まずは数日試してみて、食事の様子がどう変わるか確認してみましょう。
まとめ|3歳がご飯を食べないときは「食べない理由」を探してみよう
3歳ごろの子どもがご飯を食べないときは、
・最初から盛りすぎない
・おやつや飲み物の時間を確認する
・食べやすい大きさや硬さにする
・好きなものと苦手なものを組み合わせる
・食事中に気が散るものを減らす
・「食べて!」を繰り返しすぎない
・家族で食事を楽しむ
といった方法を試してみましょう。
大切なのは、
「食べない=わがまま」
と決めつけず、
「どうして食べにくいのかな?」
と考えてみることです。
量が多いのか。
お腹が空いていないのか。
食感が苦手なのか。
遊びたいのか。
その日の体調なのか。
原因によって試したい方法も変わります。
毎食すべて食べることだけを目標にする必要はありません。
まずは、
「食事を嫌な時間にしない」
「食べられるものを少しずつ増やす」
というところから始めてみましょう。
そして、食べられるものが極端に少ない、体重が増えない、飲み込みにくそうなど心配なことがある場合は、小児科や栄養の専門家などへ相談してください。
参考資料
・こども家庭庁「児童福祉施設等における食事の提供ガイド」
・こども家庭庁「3歳児健康診査問診票」
※本記事は公的資料を参考に、家庭で取り入れやすい一般的な工夫としてまとめています。
あわせて読みたい関連記事
食事の悩みは、歯磨きや朝の準備など、毎日の生活習慣とも関係しています。困っている場面に合わせて、次の記事も参考にしてください。
食後の歯磨きも嫌がる場合
食事のあとに歯磨きへ切り替えられない、仕上げ磨きを嫌がる場合は、歯磨きを始めやすくする声かけや環境を工夫してみましょう。
朝食や朝の準備が進まない場合
朝食に時間がかかり、その後の着替えや出発も遅くなる場合は、朝にすることの順番を決め、一度に伝える内容を減らす方法があります。

