「お友達にも貸してあげよう?」
そう言っても、
「イヤ!」
とおもちゃを抱えて離さない。
反対に、お友達が使っているおもちゃを勝手に取ってしまう。
3歳ごろになると、お友達と遊ぶ機会が増えるぶん、おもちゃの貸し借りで困ることも増えてきます。
公園や児童館でトラブルになると、
「うちの子だけ貸せないのかな?」
「ちゃんと『いいよ』と言わせたほうがいい?」
と心配になることもありますよね。
でも3歳ごろは、「貸して」「いいよ」などのやり取りを少しずつ経験していく時期です。
最初から上手に貸し借りできるとは限りません。
大切なのは、無理におもちゃを取り上げて貸すことより、
「まだ使いたい」
「使い終わったら貸す」
「今はお友達が使っているから待つ」
といった経験を少しずつ積んでいくことです。
この記事では、3歳がおもちゃを貸せない理由と、貸し借りで困ったときに試したい7つの対応を紹介します。
- 3歳がおもちゃを貸せないのは珍しい?
- 「貸して」と言われたら必ず貸さないとダメ?
- ① まず「まだ遊びたい」を受け止める
- ② 「貸して=すぐ渡す」にしない
- ③ 「終わったらどうぞ」にする
- ④ 順番を分かりやすくする
- ⑤ 勝手に取ったら「貸して」を一緒に伝える
- ⑥ 貸せたときは具体的に伝える
- ⑦ 貸したくない大切なおもちゃは分けておく
- お友達のおもちゃを勝手に取ってしまったら?
- 取られて泣いてしまったときは?
- 「いいよ」と言えないときは?
- おもちゃの取り合いになったらどうする?
- 叩いてしまった場合は?
- 公園や児童館で相手の親がいると気まずい…
- 家で「貸して・どうぞ」を練習してもいい?
- こんなとき何て言う?3歳向け声かけ例
- 今日から試すならこの3つ
- よくある質問
- まとめ|3歳の貸し借りは少しずつ経験していこう
3歳がおもちゃを貸せないのは珍しい?
3歳ごろは、少しずつお友達とのやり取りが増えていく時期です。
「かして」
「いいよ」
といった言葉を使ったやり取りも少しずつ見られるようになります。
ただし、言葉を知っているからといって、いつでも貸せるわけではありません。
例えば、大好きな車で遊んでいるとき。
突然お友達から、
「貸して!」
と言われても、
「まだ遊びたい!」
という気持ちのほうが強くなることがあります。
そのため、
「3歳なのに貸せない」
とすぐに心配する必要はありません。
「貸して」と言われたら必ず貸さないとダメ?
ここは大切なポイントです。
「貸して」と言われたからといって、必ずすぐに貸す必要はありません。
大人でも、自分が使っているものを突然、
「貸して」
と言われたら困ることがありますよね。
子どもも同じです。
まだ遊びたいなら、
「まだ使いたい」
という気持ちがあっても構いません。
そんなときは大人が、
「まだ遊びたいんだね」
「使い終わったら貸そうか」
と気持ちを言葉にしてあげましょう。
無理に、
「いいよって言いなさい!」
と貸させることだけが、貸し借りを教える方法ではありません。
① まず「まだ遊びたい」を受け止める
子どもがおもちゃを貸さないと、
「貸してあげなさい!」
と言いたくなりますよね。
でも、まずは子どもの気持ちを確認します。
「まだ遊びたい?」
「これ使っていたんだね」
と声をかけてみましょう。
そのうえで、
「遊び終わったら貸そうね」
と伝えます。
「貸したくない」という気持ちと、
「ずっと独り占めしていい」
は別です。
まず気持ちを言葉にしてから、次にどうするかを伝えてみましょう。
② 「貸して=すぐ渡す」にしない
子ども同士でよくあるのが、
Aちゃんが遊んでいる
↓
Bちゃんが「貸して」
↓
大人が「貸してって言ってるよ!」
↓
Aちゃんからおもちゃを取り上げる
という流れです。
これでは、先に遊んでいた子からすると、
「貸してと言われたら取られる」
という経験になってしまいます。
まだ遊んでいるなら、
「今使っているから待ってね」
でも構いません。
「貸して」は、
相手から強制的に物を取るための言葉ではありません。
貸す側と借りる側、両方の気持ちを大切にしましょう。
③ 「終わったらどうぞ」にする
すぐに貸せない場合は、
「終わったら貸そうね」
と伝えてみましょう。
例えば、
「この車で遊び終わったら貸そう」
「あと1回使ったら交代しよう」
などです。
ただ「順番ね」と言うより、
いつ交代するのか
が分かるほうが、子どもも理解しやすくなります。
④ 順番を分かりやすくする
3歳では、
「ちょっと待って」
だけだと、どのくらい待つのか分かりにくいことがあります。
そこで、
「○○ちゃんの次だよ」
「あと1回したら交代しよう」
など、順番を具体的にします。
例えばブランコなら、
「お友達が終わったら次は○○ちゃん」
と伝えます。
大切なのは、
「待ちなさい!」
だけで終わらせないことです。
「いつ自分の番になるのか」
まで伝えてみましょう。
⑤ 勝手に取ったら「貸して」を一緒に伝える
お友達が遊んでいるおもちゃを突然取ってしまうこともあります。
そんなときは、
「ダメ!」
だけで終わらせず、
「これ使いたかったんだね」
「でも今はお友達が使っているよ」
と状況を伝えます。
そのうえで、
「貸してって聞いてみようか」
と一緒に伝えてみましょう。
まだ自分だけで言えない場合は、大人が、
「このおもちゃ使いたいみたい。終わったら貸してくれる?」
と代わりに伝えても構いません。
少しずつ、
欲しい
↓
取る
ではなく、
欲しい
↓
伝える
↓
待つ
という経験につなげていきます。
⑥ 貸せたときは具体的に伝える
おもちゃを貸せたときは、
「えらい!」
だけではなく、
何ができたのかを具体的に伝えてみましょう。
例えば、
「まだ遊びたかったけど、貸せたね」
「お友達にどうぞできたね」
「順番で使えたね」
などです。
子ども自身が、
「これが順番なんだ」
「これが貸すことなんだ」
と理解しやすくなります。
⑦ 貸したくない大切なおもちゃは分けておく
自分の家にお友達が遊びに来る場合、
「全部のおもちゃを貸さないとダメ」
にする必要はありません。
特に大切なおもちゃがあるなら、先に分けておく方法もあります。
例えば、
「これは大切だからしまっておこう」
「こっちのおもちゃは一緒に遊ぼう」
と決めておきます。
大切なものまで無理に貸させるのではなく、
みんなで使うもの
と
自分だけの大切なもの
を分けてみましょう。
お友達のおもちゃを勝手に取ってしまったら?
公園や児童館で、
お友達が使っているおもちゃを取ってしまった。
こんなときは焦りますよね。
まず、
「今、お友達が使っていたよ」
と短く伝えます。
そして、
「使いたかったんだね」
と子どもの気持ちも言葉にします。
そのあと、
「終わったら貸してもらおう」
と伝えましょう。
大切なのは、
「取った=悪い子」
にしないことです。
欲しいときにどうすればいいのかを、繰り返し教えていきます。
取られて泣いてしまったときは?
反対に、自分の子どもがおもちゃを取られることもあります。
そんなとき、
「貸してあげればいいじゃん」
と我慢させる必要はありません。
まだ使っていたなら、
「まだ使っていたんだね」
「取られて悲しかったね」
と気持ちを受け止めます。
そして必要なら、大人が間に入って、
「今使っているから、終わったらね」
と相手に伝えます。
貸す側だけではなく、
借りる側も待つ
という経験が大切です。
「いいよ」と言えないときは?
「貸して」と言われても、
「イヤ!」
しか言えないことがあります。
そんなときに無理やり、
「いいよって言いなさい!」
と言わせる必要はありません。
まだ使いたいなら、
「まだ使いたい」
という言葉を教える方法もあります。
例えば、
「まだ使うって言ってみよう」
「終わったらどうぞしようね」
と伝えます。
貸すことだけでなく、
自分の気持ちを言葉で伝えることも大切です。
おもちゃの取り合いになったらどうする?
2人とも同じおもちゃを離さない。
そんな場面もありますよね。
まずは、
「○○ちゃんも使いたいね」
「△△ちゃんも使いたいね」
と両方の気持ちを言葉にします。
そのうえで、
「今は○○ちゃん」
「終わったら△△ちゃん」
と順番を決めます。
危険がなければ、大人がすぐにどちらか一方を悪者にする必要はありません。
ただし、
叩く
押す
噛む
などの行動が出た場合は、安全を優先して止めましょう。
叩いてしまった場合は?
おもちゃを取られて、
叩いてしまう。
押してしまう。
ということもあります。
そんなときは、まず危険な行動を止めます。
「叩くのはダメだよ」
と短く伝えましょう。
そのあと、
「取られてイヤだったね」
「まだ使いたかったね」
と気持ちを言葉にします。
そして、
「まだ使いたいって言おう」
と、次に使える言葉を教えていきます。
公園や児童館で相手の親がいると気まずい…
実はここで悩む保護者も多いのではないでしょうか。
自分の子どもが、
「貸さない!」
と言う。
相手の子が泣く。
相手の保護者がこちらを見る。
こんな状況になると、
「早く貸して!」
と言いたくなりますよね。
でも、大人同士の気まずさを解消するためだけに、子どもから無理やり取り上げる必要はありません。
例えば、
「すみません、まだ使いたいみたいなので、終わったらお貸ししますね」
と相手の保護者に伝える方法があります。
子どもの気持ちを守りながら、大人同士でも状況を共有できます。
家で「貸して・どうぞ」を練習してもいい?
もちろん構いません。
例えば、おもちゃの車を使って、
大人
「貸して」
子ども
「どうぞ」
大人
「ありがとう」
と遊んでみます。
次は反対に、
子ども
「貸して」
大人
「いいよ、どうぞ」
とやってみます。
ただし、
「ちゃんと言えないとダメ!」
という練習にする必要はありません。
遊びの中で、
「貸して」
「どうぞ」
「ありがとう」
「まだ使いたい」
という言葉を知るだけでも十分です。
こんなとき何て言う?3歳向け声かけ例
おもちゃを貸したくない
「まだ遊びたいんだね。終わったら貸そうね」
お友達のおもちゃを取った
「使いたかったんだね。でも今はお友達が使っているよ」
順番を待てない
「今は○○ちゃん。次はあなたの番だよ」
「貸して」と言えない
「使いたいんだね。一緒に『貸して』って聞いてみようか」
「いいよ」と言えない
「まだ使いたいなら、『まだ使う』って言っていいよ」
貸すことができた
「まだ遊びたかったけど、どうぞできたね」
おもちゃを取られて泣いた
「まだ使っていたんだね。悲しかったね」
今日から試すならこの3つ
全部を一度に変える必要はありません。
まずは3つから試してみましょう。
1.無理に「いいよ」と言わせない
まだ遊びたいなら、
「まだ使いたい」
という気持ちも大切にします。
2.順番を具体的にする
「待って」
だけではなく、
「○○ちゃんの次だよ」
「あと1回で交代だよ」
と伝えます。
3.言葉を大人が補う
うまく言えないときは、
「貸してって言いたかったんだね」
「まだ使いたかったんだね」
と大人が言葉にしてあげましょう。
よくある質問
3歳なのにおもちゃを貸せないのは問題?
3歳ごろは、貸し借りのやり取りを少しずつ経験していく時期です。
おもちゃを貸せないという一つの行動だけで、何か問題があるとは判断できません。
「貸して」と言われたら必ず貸すように教えるべき?
必ずすぐ貸す必要はありません。
まだ使っているなら、
「今使っているから、終わったらね」
と伝えることもできます。
借りる側も待つ経験をしていきます。
自分のおもちゃなら貸さなくてもいい?
大切なおもちゃなど、貸したくないものがあっても構いません。
お友達が家に来る場合は、
「貸したくないものは先にしまう」
「一緒に使えるおもちゃだけ出す」
などの方法もあります。
毎回おもちゃを取ってしまいます
3歳ごろでは、欲しい気持ちが先に出て、言葉より手が動くこともあります。
取ったことだけを叱るのではなく、
「使いたかったんだね。貸してって聞こう」
と、次に使う言葉や行動を繰り返し伝えてみましょう。
貸し借りができないと発達に問題がある?
貸し借りが苦手という行動だけで、発達について判断することはできません。
家庭や園などさまざまな場面で強い困りごとが続いている場合や、ほかにも言葉・コミュニケーションなどで気になることがある場合は、保育園・幼稚園の先生、3歳児健診、かかりつけの小児科、自治体の相談窓口などで相談する方法があります。
まとめ|3歳の貸し借りは少しずつ経験していこう
3歳がおもちゃを貸せないときは、
・まず「まだ遊びたい」という気持ちを受け止める
・「貸して」と言われても無理に取り上げない
・遊び終わったら交代する
・順番を具体的にする
・取ってしまったら「貸して」を教える
・貸せたときは具体的に伝える
・大切なおもちゃはあらかじめ分けておく
といった方法を試してみましょう。
「貸して」
と言われたら、
すぐに
「いいよ」
と言えることだけが目標ではありません。
「まだ使いたい」
「終わったらどうぞ」
「今はお友達の番」
「次は自分の番」
そんなやり取りを少しずつ経験することも大切です。
公園や児童館でうまく貸せない日があっても、一度ですべてできるようになる必要はありません。
まずは次におもちゃの貸し借りが起きたとき、
「貸してあげなさい!」
とすぐに言う代わりに、
「まだ遊びたい?」
と子どもの気持ちを確認するところから始めてみてください。
友達と遊ばない時は下記記事を参考にしてください。
【3歳】友達と遊ばないのは大丈夫?一人遊びばかりのときにできる7つのこと
おもちゃを片付けない時は下記記事を参考にしてください。
【【3歳】おもちゃを片付けない!自分で片付けてもらうための7つの工夫】
言うことを聞かない時は下記記事を参考にしてください。
トイレトレーニングがうまくいかない時は下記を参考にしてください。
【【3歳】トイレを嫌がる・座らない!トイトレが進まないときの7つの工夫】
ご飯を食べてくれない時は下記記事を参考にしてください。
【【3歳】ご飯を食べない!偏食・遊び食べに困ったときの7つの工夫】
朝着替えなくて困っている方は下記記事を参考にしてください。

