「もう帰るよ」と言ったら大泣き。
「お風呂に入ろう」と声をかけても、おもちゃを離さない。
3歳の子どもがなかなか気持ちを切り替えられず、困っていませんか?
公園から帰れない。
動画をやめられない。
遊びを終われない。
寝る時間になっても遊び続ける。
こんなことが毎日続くと、
「何回言えば分かるの?」
と大人も疲れてしまいますよね。
3歳ごろは、楽しいことをやめて次の行動へ移るのがまだ難しいことがあります。
そこで大切なのは、
「早く切り替えて!」
と急かすことより、
「もうすぐ終わる」
「次はこれをする」
と分かりやすく伝えることです。
この記事では、3歳の子どもが気持ちを切り替えにくい理由と、家庭で試しやすい7つの対応を紹介します。
- 3歳はなぜ気持ちを切り替えにくいの?
- 気持ちを切り替えられないのは「わがまま」?
- ① 突然「おしまい!」にしない
- ② 子どもが選べる部分を作る
- ③ 次にすることは短く伝える
- ④ 「まだ遊びたいね」と気持ちを言葉にする
- ⑤ 次の予定を分かりやすくする
- ⑥ 毎日の流れをある程度決める
- ⑦ 切り替えられたときに具体的に伝える
- 公園から帰らないときは?
- おもちゃ遊びをやめられないときは?
- YouTubeや動画をやめられないときは?
- お風呂へ行きたがらないときは?
- 負けると泣いて切り替えられない場合は?
- 泣いたらすぐ切り替えさせないとダメ?
- 泣いたら要求を変えるのは避けたほうがいい?
- 「早くして!」を何度も言ってしまう場合は?
- 保育園・幼稚園でも切り替えられない場合は?
- 気持ちの切り替えができないと発達に問題がある?
- 相談先は?
- こんなとき何て言う?3歳向け声かけ例
- 今日から試すならこの3つ
- よくある質問
- まとめ|3歳の気持ちの切り替えは「急がせる」より見通しを作ろう
3歳はなぜ気持ちを切り替えにくいの?
大人なら、
「もっと遊びたいけど、もう帰る時間だから帰ろう」
と考えられます。
でも3歳では、
「まだ遊びたい!」
という今の気持ちがとても強くなることがあります。
例えば、ブロックで楽しく遊んでいるときに、
「お風呂だよ」
と言われたとします。
子どもは、
・楽しい遊びをやめる
・もっと遊びたい気持ちを落ち着かせる
・大人の話を聞く
・次に何をするか理解する
・実際に行動を始める
という、いくつものことを一度にしなければなりません。
そのため、
「帰る時間だと分かっている」
ことと、
「すぐ帰れる」
ことは別です。
気持ちを切り替えられないのは「わがまま」?
遊びをやめないと、
「わがままを言っているだけでは?」
と思うこともありますよね。
でも、
・終わることに納得できない
・次に何をするか分からない
・楽しい気持ちから切り替えられない
など、理由はさまざまです。
まずは、
「言うことを聞かない」
と決めつけるより、
「どこで止まっているのかな?」
と考えてみましょう。
① 突然「おしまい!」にしない
遊びに夢中になっているところへ突然、
「はい、おしまい!」
と言われると、切り替えにくくなることがあります。
そこで、少し前に予告します。
例えば、
「あと1回すべったら帰ろう」
「この動画が終わったらおしまい」
「この絵本を読んだら寝よう」
などです。
3歳では、
「あと10分」
より、
「あと1回」
「これが終わったら」
のほうが分かりやすい場合があります。
② 子どもが選べる部分を作る
すべて大人に決められると、反発が強くなることがあります。
そんなときは、
「あと1回と2回、どっちにする?」
のように、小さな選択肢を作ってみましょう。
どちらを選んでも、
最後には帰る
という点は同じです。
「帰る・帰らない」を選ばせるのではなく、
「どう終わるか」
を選んでもらうのがポイントです。
③ 次にすることは短く伝える
子どもが泣いたり怒ったりしていると、
「もう5時だから帰らないと、ご飯もお風呂も遅くなって……」
と長く説明したくなります。
でも、気持ちが高ぶっているときは長い説明が入りにくいことがあります。
そんなときは、
「あと1回で帰ろう」
「おもちゃを置いたらお風呂だよ」
など、短く伝えてみましょう。
④ 「まだ遊びたいね」と気持ちを言葉にする
「帰らない!」
と泣いている子に、
「帰る時間なの!」
と言い返したくなることもありますよね。
そんなときはまず、
「まだ遊びたかったね」
「もっとやりたかったね」
と、気持ちを短く言葉にしてみましょう。
これは、
「じゃあずっと遊んでいいよ」
という意味ではありません。
例えば、
「まだ遊びたいね。でも今日はおしまいだよ」
で大丈夫です。
気持ちは受け止める。
でもルールは変えない。
この2つは両立できます。
⑤ 次の予定を分かりやすくする
「遊びをやめる」だけだと、
子どもにとっては楽しいことが終わるだけです。
そこで、
「帰ったらおやつを食べよう」
「お風呂でアヒルさんと遊ぼう」
「おうちに帰ったら絵本を読もう」
など、次にすることを伝えてみましょう。
大切なのは、
「言うことを聞いたらごほうび」
にすることではありません。
「このあと何をするのか」
を分かりやすくすることです。
⑥ 毎日の流れをある程度決める
次に何が起こるか分かると、切り替えやすくなることがあります。
例えば、
帰宅
↓
手洗い
↓
おやつ
↓
遊ぶ
↓
お風呂
↓
ご飯
のように、大まかな流れを決めておきます。
毎日まったく同じ時間でなくても構いません。
必要なら、
「ごはん」
「おふろ」
「はみがき」
「ねる」
などを絵や写真で見えるようにする方法もあります。
⑦ 切り替えられたときに具体的に伝える
できなかったときは、
「早くして!」
と言いやすいですよね。
でも、できたときこそ声をかけてみましょう。
例えば、
「あと1回で公園を出られたね」
「自分で動画を終われたね」
「おもちゃを置いてお風呂へ行けたね」
などです。
「えらいね」だけではなく、
何ができたのか
を具体的に伝えると分かりやすくなります。
公園から帰らないときは?
公園は、切り替えが難しくなりやすい場所です。
おすすめは、
「帰るよ!」
と突然終わらせるのではなく、段階を作ることです。
例えば、
「あと2回すべろう」
↓
「次で最後だよ」
↓
最後にすべる
↓
「すべり台にバイバイしよう」
↓
公園を出る
という流れです。
毎回スムーズに帰れるとは限りません。
それでも、
「終わりが来る」
という経験を少しずつ積み重ねられます。
おもちゃ遊びをやめられないときは?
ブロックやおままごとは、途中で終わりにくい遊びです。
そんなときは、
「全部片付けて!」
ではなく、
「ここまで作ったらおしまいにしよう」
と区切ってみましょう。
途中まで作ったものを残せるなら、
「続きは明日やろうね」
でも構いません。
写真を撮って、
「ここからまたやろう」
と見せる方法もあります。
YouTubeや動画をやめられないときは?
動画は次々に続くので、
「もう1個!」
となりやすいですよね。
見る前に、
「今日は2つまで」
「この動画が終わったらおしまい」
など、終わりを決めておきましょう。
終わったあとに泣いても、
「もっと見たいね。でも今日はおしまいだよ」
と、気持ちは受け止めつつルールは変えないようにします。
お風呂へ行きたがらないときは?
遊びに夢中になっている子どもにとって、お風呂は「遊びを中断する時間」になっています。
そんなときは、
「お風呂に入りなさい!」
ではなく、
「この車を駐車場に入れたらお風呂へ行こう」
など、遊びに終わりを作ります。
さらに、
「今日はどのおもちゃをお風呂に持っていく?」
と、次の行動へ気持ちを向ける方法もあります。
負けると泣いて切り替えられない場合は?
3歳ごろになると、勝ち負けのある遊びをすることも増えてきます。
負けて大泣きしたときは、
「負けたくらいで泣かないの!」
ではなく、
「負けて悔しかったね」
と気持ちを言葉にしてみましょう。
そのうえで、
「最後まで遊べたね」
「順番を守れたね」
など、勝ち負け以外のできた部分にも注目します。
泣いたらすぐ切り替えさせないとダメ?
大泣きしていると、
「早く泣き止ませないと」
と思いますよね。
でも、
泣いている
↓
すぐ笑顔になる
ことだけが「切り替え」ではありません。
悲しい。
悔しい。
もっと遊びたい。
そんな気持ちが落ち着くまで、少し時間が必要なこともあります。
安全な場所なら、
「悲しかったね」
「ここにいるよ」
と伝えながら、落ち着くのを待っても構いません。
泣いたら要求を変えるのは避けたほうがいい?
例えば、
「動画はこれで終わり」
と決めたあとに大泣き。
そこで毎回、
「じゃあ、もう1本だけ」
となると、
泣く
↓
予定が変わる
という経験になりやすくなります。
もちろん、その日の事情で予定を変えることはあります。
ただ、
「泣いたから毎回延長する」
という流れは避けたいところです。
「もっと見たいね。でも今日はおしまい」
のように伝えてみましょう。
「早くして!」を何度も言ってしまう場合は?
忙しいと、
「早くして!」
と言いたくなるのは自然です。
ただ、3歳には「早く」が分かりにくいことがあります。
例えば、
「早くして!」
ではなく、
「くつを履こう」
「おもちゃを箱に入れよう」
「パジャマを着よう」
と具体的にします。
一度にたくさん言わず、まず一つだけ伝えるのもポイントです。
保育園・幼稚園でも切り替えられない場合は?
家庭だけでなく、
遊びから活動へ移れない。
片付けの時間になると怒る。
みんなが移動しても遊び続ける。
ということが園でもある場合は、先生に具体的な様子を聞いてみましょう。
例えば、
・どんな活動のあとに難しい?
・毎回?
・好きな遊びだけ?
・声をかけると動ける?
・どのくらい時間がかかる?
・絵や予定表があると動きやすい?
などです。
家庭と園の両方で様子を見ると、パターンが分かることがあります。
気持ちの切り替えができないと発達に問題がある?
「3歳 気持ちの切り替えができない」
と検索すると、発達障害などの情報が出て不安になることがあります。
でも、
公園から帰れない。
遊びをやめられない。
負けると泣く。
という一つの行動だけで、発達について判断することはできません。
ただし、
・家庭でも園でも切り替えが極端に難しい
・予定変更に非常に強く混乱する
・毎日の生活に大きな支障がある
・言葉やコミュニケーションなど、ほかにも気になることがある
といった場合は、一度相談してみてもよいでしょう。
相談先は?
相談先としては、
・保育園や幼稚園の先生
・3歳児健診
・かかりつけの小児科
・自治体の子育て相談
・自治体の発達相談
などがあります。
相談することは、
「発達に問題があると決める」
ことではありません。
「この子には、どんな声かけが合いますか?」
と対応方法を相談することもできます。
こんなとき何て言う?3歳向け声かけ例
公園から帰らない
「まだ遊びたいね。すべり台をあと1回したら帰ろう」
動画をやめない
「もっと見たいね。でも今日はこれでおしまいだよ」
おもちゃをやめない
「この車を駐車場に入れたらおしまいにしよう」
お風呂へ行かない
「まだ遊びたいね。このブロックを置いたらお風呂へ行こう」
負けて泣く
「負けて悔しかったね。最後まで遊べたね」
寝る時間なのに遊ぶ
「この絵本を読んだら、お布団へ行こう」
今日から試すならこの3つ
全部を一度に変える必要はありません。
まずは次の3つだけ試してみましょう。
1.終わる少し前に伝える
「おしまい!」
ではなく、
「あと1回でおしまいだよ」
2.気持ち+次の行動を伝える
「まだ遊びたいね。でも今日は帰ろう」
3.できたことを具体的に伝える
「自分でおしまいにできたね」
よくある質問
3歳で気持ちの切り替えができないのは珍しい?
3歳ごろは、楽しいことを中断したり、気持ちを落ち着かせて次の行動へ移ったりすることがまだ難しい場合があります。
切り替えが苦手という一つの行動だけで、何か問題があるとは判断できません。
何度予告しても泣きます。意味はない?
予告したからといって、必ず泣かなくなるわけではありません。
予告の目的は、
「もうすぐ終わる」
という見通しを持ちやすくすることです。
泣いても、繰り返し経験していきましょう。
タイマーを使うのはおすすめ?
タイマーが合う子もいます。
使う場合は、
「タイマーが鳴ったらおしまい。そのあとはお風呂だよ」
のように、鳴ったあとに何をするのかまで伝えると分かりやすくなります。
公園から毎回泣いて帰ります。大丈夫?
楽しい公園から帰りたくなくて泣くことはあります。
まずは、
「あと1回」
「公園にバイバイしよう」
など、終わりを分かりやすくしてみましょう。
さまざまな場面で切り替えの難しさが強く、生活全体で困っている場合は、園や専門機関へ相談してみてもよいでしょう。
まとめ|3歳の気持ちの切り替えは「急がせる」より見通しを作ろう
3歳の子どもが気持ちを切り替えられないときは、
・突然終わりにしない
・「あと1回」など分かりやすく予告する
・子どもが選べる部分を作る
・次にすることを短く伝える
・「まだ遊びたいね」と気持ちを言葉にする
・毎日の流れを分かりやすくする
・切り替えられたときに具体的に伝える
といった方法を試してみましょう。
毎日、
「帰らない!」
「お風呂イヤ!」
「まだ遊ぶ!」
と言われると、大人も疲れます。
でも、
「あと1回なら終われた」
「昨日より早く帰れた」
「泣いたけれど、自分でおもちゃを置けた」
という小さな変化もあります。
最初から、
「言われた瞬間に切り替える」
ことを目標にしなくても大丈夫です。
まずは今日、
遊びを終える少し前に、
「あと1回したらおしまいだよ」
と伝えるところから始めてみてください。
おもちゃを片付けない時は下記記事を参考にしてください。
【【3歳】おもちゃを片付けない!自分で片付けてもらうための7つの工夫】
言うことを聞かない時は下記記事を参考にしてください。
トイレトレーニングがうまくいかない時は下記を参考にしてください。
【【3歳】トイレを嫌がる・座らない!トイトレが進まないときの7つの工夫】
ご飯を食べてくれない時は下記記事を参考にしてください。
【【3歳】ご飯を食べない!偏食・遊び食べに困ったときの7つの工夫】
朝着替えなくて困っている方は下記記事を参考にしてください。

